2000衆院総選挙関係ファイル

函館の政治意識は低レベルか!投票率またもや全道最下位

 函館の政治意識は低レベルかー。6月25日の衆院総選挙道8区の大票田、函館市の投票率が59.78%となり、前回に引き続き全道最下位となった。この数字は前回よりも6.38%増加したが、またもや全道市町村最低の不名誉なものになった。

 函館市を除く渡島管内にあっても65.97%で、全道14支庁の中で最下位であった。
(6.27)


底流として水面下本格的に始まる「ポスト佐藤」に向けての模索!
佐藤氏落選で、地元保守政界、中心核失い、当面は混迷の度強める

動向注目される鈴木宗男道連会長?



解説】
 25日の衆院総選挙で道8区・自民党の実力者である佐藤孝行前衆院議員(72歳)が12回目の当選ならず落選したことで、函館・道南の保守政界は今後、ポスト佐藤に向けて、水面下様々な思惑が渦巻く中で本格的な動きが始まるものとみられる。

 佐藤氏がすでに72歳で、21世紀を直前にして政界の世代交代が押し寄せている状況から、政界筋・事情通の間ではこのまま身を引く可能性が強いと指摘され、今回の選挙前から底流としてポスト佐藤への関心が持たれ続けてきた。

 比例区で救われることもなく、落選となったことで地元政界の佐藤氏への求心力は急激に衰えるとみられ、地元自民党(函館支部)は昨年の函館市長選から今回の総選挙に至るまで空中分解したままになっている現況相まって、中心核が全くなくなった状況であり、ポスト佐藤の次期総選挙に誰を擁立してくるかなど、当分の間、混迷の度を強めそうだ。

 40代〜50代のびしっとした、21世紀の函館・道南を託せるだけの、将来性のある若手を擁立できれば、地元保守政界はまとまるとの見方が一般的だ。
 だが、現道議や市議などの既存政治家をはじめとして地域を見渡しても、このような人材は見当たらなく、ポスト佐藤の有力候補に成り得る人材に極めて乏しい。

 このような中で、その動向が注目されているのが自民党道連会長を担い、中央で今や若手実力者ナンバー1クラスになってきている鈴木宗男衆院議員(前道開発庁長官、自民党総務局長)だ。比例区の鈴木宗男氏が密かに8区での立起を狙っているなどのうわさ、憶測が以前から出ている経緯や、また同氏がすでに10年くらい前から函館・道南の建設業者50社ほどを会員として後援組織を持ってきていること、まして自民党道連会長としての責任、等々から一部では影響力が取り沙汰され、今後の出方を注視する向きがみられる。

 ことに、地元土建業者が、佐藤氏の落選で8区から自民・保守、与党の代議士がいなくなったことで、鈴木宗男衆院議員への傾斜を強めるとの観測も多く出ており、当面はこの動向に関心が集まろう。
 今度の選挙期間中、最終盤5日前には鈴木宗男会長自ら来函し、地元土建業者約50社の社長らと朝食会を開き、この席には井上博司函館市長も招かれた。市にあっても、鈴木会長を頼りにしそうだ。

(6.26)



鉢呂氏、函館市で佐藤氏に2万2千票の差を付けて4回目当選!
佐藤氏、今回は比例復活もならず、完全敗退

本誌の2〜3%差で鉢呂氏リードの予想が的中


 衆院選小選挙区・道8区の投票が6月25日行われ、開票の結果、民主党の鉢呂吉雄氏(52歳)が、自民党の佐藤孝行氏(72歳)と共産党の原田有康氏(51歳)を破り、4回目の当選を決めた。佐藤氏は比例区でも前回のように復活ならず、落選した。

 鉢呂氏は、渡島、桧山の郡部で佐藤氏に前回以上に負けたが、大票田の函館市で佐藤氏を逆転し、8区全体で約1万2千票差で当選を決めた。

 注目の函館市の得票は、鉢呂氏が71,418票、佐藤氏が49,513票で、その差約2万票。共産党の原田有康氏は函館市で15,862票で、無効票が3,644票も出た。

 佐藤氏は、郡部で比較的好調に票が出たが、弱いとされた函館市で鉢呂氏に逆転され、雪辱ならなかった。比例でも今回は届かず、完全敗退となった。

 鉢呂氏は、底流として終始目立った保守層の反佐藤の選挙民感情をうまく引き寄せた結果になった。

 投票率は約63%くらいとなり、開票率99%前後で鉢呂氏約12万3千票、佐藤氏11万1千票で、本誌が最終予想した2〜3%差で鉢呂氏、という見方が的中する形になった。
(6.25)


 最終得票(開票率100%)

当選 鉢呂 吉雄(民主前)  123,638票
   佐藤 孝行(自民前)  111,551票
   原田 有康(共産新)   26,345票
(6.26)


<道8区最終盤の情勢>
鉢呂氏が2〜3%の若干リードで投票日に突入か。佐藤氏勝利となれば、首の差の逆転!

ただ、思わぬ差がつく可能性も/投票率は60%くらいか

 道8区の選挙戦は、民主党・鉢呂吉雄と自民党・佐藤孝行の両前職が大激戦を繰り広げる形で25日の投票日を迎える段となっているが、注目の投票率は前回の57.38%を上回る60%くらいが予想され、投票総数は約25万4千票。場合によっては62%くらいになる可能性も指摘され、となれば、投票総数は26万2千票程になる。
 投票率から当選ライン(小選挙区で当選者は1人)を予測すると、60%のケースでは11万票余り、62%になると11万5千〜12万票とみられる。

 で、投票日1週間前のマスコミ各社の世論調査、その後の激烈な選挙戦の動向などを総合すると、構図としては鉢呂氏が懸命に逃げ切りを図ろうとする中で、公明党の土壇場での支援などを背景に佐藤氏が追撃し、希にみる大接戦模様と目され、その差2〜3%ほど。鉢呂氏が逃げ切ったか、佐藤氏が最終逆転したかどうかになっているとみられる。

 鉢呂氏は、終盤に入って支持基盤の連合・労組も幾分締まり、まずまずの形になってきたほか、道南フォーラムに結集する企業関係や経営者サイド、旧阿部派グループなどが反佐藤でかなりの盛り上がりを見せ、無党派層にも食い込みを図っている。反佐藤票を相当取り込んだ格好だが、気掛かりはなんといっても公明・創価学会票の行方だ。

 佐藤氏は、土建業者を中心に経済界はじめ各界で一応に幅広く支持を取り付け、さらに最終盤3日間程前から公明党の支援もはっきり出てきて、懸命な追い込みをかけた。全体の選挙戦自体は前回よりもかなりいい。選対では最終かわして、抜いたとしている。前回票からの目減りは当然あるが、それを十二分に上回る各層からの支持を取り付け、また公明党の支援もプラスされて行けると読んでいる。

 ただ、佐藤氏に対して懸念は選挙民の間で底流としてかなりあきられていること、また、市議・道議(前回の選挙で立候補した人も含めて)、経済人・経営者ら全体の動きがどちらかといえば低調に推移してきたことなどで、この面での運動量、中身に非常に乏しかった。
 このため、一部有力マスコミの1週間前の総合判断として出ていたように、鉢呂氏との差が思わぬほどになる可能性もある。

 最終盤に公明党が佐藤氏の支援を打ち出したことで、公明・創価学会の鉢呂氏と佐藤氏に対する支援状況が前回とは逆になり、どこまで下部に広がるかは疑問だが佐藤氏にとっては頼みの綱になっている一方で、反佐藤の流れも相当強く、これによってプラスマイナス相殺される格好にもあって、鉢呂氏が若干リードのまま投票日に突入といった形勢が色濃い。佐藤氏が勝つとなれば、首の差の逆転となろう。
(6.24夕刻)


労組関係全く抜きの、企業などを対象とした鉢呂氏支持大集会開く
言わば「反佐藤」保守層中心で、予想を上回る1千3百人以上も参集

 労組関係全く抜きで、民主党・鉢呂吉雄氏を支援・支持する企業、商売関係者ら商工業者などが対象の大集会が、21日午後6時半過ぎからホテルオークランド大ホールで開かれ、企業対策や無党派層対策をしている鉢呂選対、主催者の道南フォーラム関係者の予想を上回る1千3百人以上が参集した。

 この大集会は、鉢呂氏を支持する企業や旧阿部派側近グループ、民主党側道議・市議などを支援する企業、商店など、言わば「反佐藤」を結集したような鉢呂氏支持集会で、民主党・連合陣営としてはいまだかってない異例の集会となった。佐藤氏側の企業や事業所、経営者サイドへの締め付けが厳しい中で、これら鉢呂氏支持者を元気づけ、更なる支援の輪を広げてもらおう5日ほど前に開催を急きょ決定し、この日の集会となった。

 そして、1千人くらいは集めようということであったが、前列に用意した400人のいす席が見る見る間に埋まり、ホール半分以上の立ち見席も満杯となって、関係者の予想をオーバーする1千3百人以上の参集となった。

 集会では、まず松浦百秋鉢呂吉雄連合後援会会長が、
「人柄、そして政策においても鉢呂はひけを取らない。マスコミの各調査が出てきているが、ちょっと水をあけるくらいではダメで、完全勝利したい。皆さん一人一人がさらに一票でも二票でも広めていただければ、完全勝利できる」と語り、次いで、鹿島壮一鉢呂合同選対本部長が立ち、

「今行われているような選挙でよいのか。脅迫、恫喝まがいの選挙が行われているが、8区の選挙民の意識は変わってきている。(佐藤氏)自分の選挙に来る企業、来ない企業をして、(公共事業の)仕事の配分に影響させるなど、一定の業者を利益誘導する選挙をやっており、このような選挙は(皆さんの選挙行動で)今回限りにしてほしい」云々と厳しく指摘する一方、

「労組に頼らない手作りの選挙ということで、皆さんの支援がなによりであり、思いつきのようではあったが、この集会の開催となった」
「世論調査などが出ているが、首差ということであり、最後まで全力を上げなければならなく、がんばっているが、必ず勝つし、勝てる選挙だ。恫喝などにおびえなくともいい選挙にしたいし、(私は)連合の会長もしているが、連合の組合員に対しても一人さらに一票ということで、最後の最後まで票の掘り起こしをお願いしている。公明党さんがどっちに転んでもいいように勝利したいと思っているので、皆さんの更なる支援をなんとしてもお願いしたい」と鉢呂氏支持を強く訴えた。

 松浦、鹿島両氏の後には、道議会民主党・道民連合の河野光彦道議(渡島管内選出、無所属)が立ち、
「かっては佐藤孝行氏にほれて選挙違反までして推し、10年間の公民権停止を経て、自分が道議選に立ったら、あれ(河野)を落とせとやられた」などとるる過去のいきさつを語ったほか、
「2回も道議選に出て落選し、自分の考え、心境を鉢呂さんに語ったことなどして、鉢呂さんから一緒にやろうといわれ、今日の関係になった」などとし、最後には幾分涙ながらに鉢呂氏支持を呼びかけた。

 最後に、鉢呂候補が、奥さんと一緒に会場に駆け込み、同氏ならでに声高に政策を語り、支援・支持を強くお願いした。
(6.21)



21・22日に双方、選挙戦終盤・最後の大集会
鉢呂陣営/21日に道南フォーラム主催の注目の1千人集会、
     22日には横路副代表かけつけ本町で街頭大集会
佐藤陣営/22日に支援・支持者ら総動員する形の4千人規模の大集会。
     中曽根文相が来函、応援演説

 道8区の選挙戦は、あと4日間の終盤に入って白熱化しているが、21日(水)、22日(木)と鉢呂吉雄、佐藤孝行両陣営とも大詰めの大集会を大票田の函館市内で開催することにしているなど、動員合戦ピークを迎えようとしている。

 まず、鉢呂陣営は、企業対策や無党派層対策をしている選対の道南フォーラム主催で、21日午後6時半からホテルオークランドで1千人規模の大集会を開く。労組関係抜きの総決起集会で、鉢呂氏を支援・支持する企業、商売関係者ら商工業者などが対象の集会。同陣営としては反佐藤や旧阿部派らが集結する異例の大会となる。

 次いで、鉢呂陣営は、22日夕刻には五稜郭・本町の北洋銀行やダイエー五稜郭店交差点界隈で必勝ムードを高めるべく街頭大集会を開く。
 金・土の2日間を残して大決起集会で、これには前道知事で抜群の知名度を誇り、鉢呂氏が政治行動を共にする横路孝弘民主党副代表(道1区民主党候補)もかけつけ、鉢呂氏の必勝と比例代表道ブロックでの民主党4議席獲得を訴える。

 一方の佐藤陣営は、22日午後2時から函館国際ホテルで、4千人規模のという空前の大集会を開催する。渡島・桧山の郡部からも支持者が参集し、土建業界はもちろん、経済界、商工業者、ほか各界、道議、市議らも動員しての大集会となるようで、中央からは先に佐藤氏の応援に来函した中曽根康弘元首相の息子である中曽根弘文文相が応援演説にかけつける。
(6.20)

一般紙マスコミの世論調査結果続々―
総じて、鉢呂氏がややリードし、佐藤氏が懸命に追い上げる
予想通りの展開。決戦場はやはり函館市!

 一般紙マスコミの昨土・日の世論調査の結果などが一気に出てきているが、民主党・鉢呂吉雄、自民党・佐藤孝行両氏が激しく争う道8区の情勢は、各社の正論調査など総じて鉢呂氏が若干、ややリードし、佐藤氏が追い上げに懸命という予想通りの展開になっている。

 鉢呂氏はここにきて危機感が次第に浸透し、連合組織にげきが飛び、労組が動き出しており、前回同様に旧阿部派の取り込みを軸に、商工業者を中心とした保守層、また無党派層への食い込みをさらに強め、懸命に逃げ切りを図る。

 佐藤氏は、土建業界の支持を柱に、保守地盤の取り込み、支持拡大に血眼になっており、公明党への働きかけを一段と強めている。水面下では井上博司函館市長サイドに対する働きかけにも力を入れている。

 決戦場はやはり大票田の函館市となっており、公明党の動向も絡んで最後まで予断を許さない情勢だ。
(6.20)
 


公明党と佐藤氏側との選挙協力、決裂・破談の可能性!
佐藤氏支援に対する、佐藤選対の「比例での確たる見返り票」提示困難で暗礁に

文字通りの自主投票になる公算強まる〜

 自公中軸の自公保連立政権問う総選挙ということから道8区でも、公明党と自民党前職・佐藤孝行氏の選挙協力の行方に重大な関心が持たれているが、この15日までに水面下で公明党函館総支部と佐藤選対、双方の間で交渉が行われたものの、公明党の佐藤氏支援の見返り条件となる佐藤氏側の比例区・公明党への協力名簿提出問題に関して、佐藤氏側が確たるものを提出できず、暗礁に乗り上げた格好になっている。

「はっきりと保証できるもの(名簿)の提示がなければ、何のための選挙協力かということになり、(指導部として)佐藤(孝行)さんをやれ、などとはいえない。それでなくとも、佐藤さんについては私ども(公明・創価学会陣営)の婦人層で抵抗が強い」(吉田恵悦公明党道本選対委員長、函館市選出道議)と語っており、「佐藤選対側で少し時間を貸してほしいと言っている」(同)が、本誌で先に指摘の通り「比例での見返り票」の佐藤氏側の提出は至難の業で、佐藤氏との選挙協力はご破算・決裂、文字通りの自主投票になる公算が強まっている。

 道内13小選挙区で一人も候補を出していない公明党は、道比例区で50万票を獲得して2議席を取ることが至上命題。このうち、函館・道南の8区では5万票が目標で、うち函館市内では2万5千票としている。

 で、8区で佐藤氏を自主投票という形の中で支援するには、少なくとも3千票の見返り、きちっと保証できる票(名簿)を佐藤氏側が出してほしいというのが最低条件になっている(関係者)。「きちっと確認できる(電話などで裏がとれる)名簿(票)を出してもらえれば、うちはその3倍なりの票を回す」(吉田選対委員長)としている。1万5千票が欲しければ、見返りに5千票くらいはきちっと出しなさいというわけだ。
「自民党は道比例で2人当選でいいと言っているわけですから、選挙協力というのなら見返りをきちっと出してほしい。具体的に何もなく、ただ信用してくれだけでは話は進まない。確たる保証がなければ、むずかしい。それでなくとも、佐藤氏に対しては過去のことからうちの中では抵抗が非常に強い」(同)と語っている。

 この3千票なり5千票を出すのが佐藤選対にとっては至難の業で、困難を極めているといわれる。公明党では、佐藤選対をして、「こういった選挙協力をびしっと決めれる人(幹部)も見当たらない」(公明党関係者)と前途多難を示唆している。
 佐藤氏にしてみれば、万が一ということで、比例・惜敗率のこともあるだけに、そう簡単に行く問題でなく、苦慮している実情にもあるようだ。

 ただ、公明党側は、「選挙協力できちっと保証があって決まれば、うちは投票日前3日もあれば対応できる」(吉田選対委員長)とも付け加えている。

 6月10日の本誌報道でも指摘したが、そこらの例えば土建屋の名簿(票)では話にならないとされるだけに、佐藤氏側にとって見返り票の提出は相当難しいようで、推薦も支持もないいわゆる自主投票そのものの形で民主党・鉢呂吉雄氏とこのまま大決戦となりそうな雲行きだ。
(6.15)
 


佐藤氏支持の主力部隊、建設関連の大集会を開催!
2千人以上が集結し、「佐藤先生を圧勝させることが景気対策の第一」と気勢

 佐藤孝行氏支持の主力部隊とも言うべき佐藤選対の建設関連の大集会が、15日午後1時から函館国際ホテルで2千人以上が集まって開かれ、建設関連業界を代表して函館建設業協会の黒田憲治会長が、「佐藤先生を圧勝させることが景気対策の第一だ」と檄を飛ばした。

 関連業界を全て網羅した総決起集会で、ダンプなどの運輸業界はじめ、躯体、建設業界、建築業界、建築設計、鉄筋、鉄工、電気、道南建設業界、塗装業界、とび職、砕石、左官、砂利、造園、測量、畳、建具、生コン、教具、舗装、本州建設業界、という具合に、各業界代表が演壇に勢揃いし、紹介された後、黒田函館建設業界がまずあいさつ。「今度の8区小選挙で佐藤先生を圧勝させることが、われわれ業界にとって不可欠であり、このことが景気対策の第一」云々と声高に強い支持を訴えた。

 次いで、関輝夫佐藤選対本部長、加えて、函館・道南選出の道議、桜井外治、川尻秀之(各函館市選出)、石寺広二(渡島)、国沢勲(桧山)の各氏が次々に立って、支持者が会場満杯とあって興奮気味に佐藤氏の必勝を呼びかけた。
 さらに、野呂善市自民党道連選対委員長(道議・渡島)が、「非常にいい具合にあるが、上滑りの状況にもある」と引き締めを強調した。

 そして、佐藤氏本人があいさつ。
「北海道は公共事業を否定しては成り立たない」と語る一方、

「景気対策には箱モノが必要ということで、健康増進施設(市内亀田港町で計画し、予算化)や、大沼のかんぽの宿をやることにした。これに対しては、可能な限り道南の人(業者・業界)に(建設工事)請け負ってもらいたい」と地元サービスを力説。さらに、

「どうしても当選したい。竹下さん(元総理)が引退し、小渕(前総理)さん、梶山(静六元官房長官)さんが亡くなって、これらの方の遺言でもある。政局を安定させて次の世代にバトンタッチしてもらいたいということであった。今回の選挙、落胆も悲観もしていない。今、私は誰よりも政治家・佐藤孝行、己に惚れている。何としても勝ち抜きたい」と締めくくり、支持を訴えた。

 花束贈呈、最後は三本締めで必勝を誓った。
(6.15)


比例の民主党、金田誠一氏、2位にランクされ、当選確実!

 民主党の北海道ブロック比例代表の順位が、12日、決まった。函館・道南出身の金田誠一氏(前職)は2位となり、当選が確実視される順位を得た。
 1位は予期された通り中沢健次氏、2位が金田氏で、3位に道3区から比例に回った三井わき雄氏、4位に鈴木康司氏となった。
 (6.13)


明党が支援する方向といっても、「比例での見返り票」が至難の業の佐藤氏!
公明が支援しても、佐藤氏有利に非ず

むしろ、保守地盤が割れて、客観情勢は鉢呂氏有利!

【解説・真相に迫る】
「ハチミツ(鉢呂吉雄氏)の後はサトウ(佐藤孝行氏)」などといった刺激的な発言から、大激戦の道8区で公明党と自民党・佐藤孝行氏との選挙協力の行方が最注視されているが、公明党は道ブロック比例代表選挙が最優先の至上命題であることから、佐藤氏支援の見返りとして同氏側に比例区への確たる協力を求める意向といわれ、佐藤氏側は名簿提出に関し厳しい選択を迫られそうで、予断は許されないとの観測が強まっている。

 今回、道内で小選挙区候補を一人も出していない公明党は、自公保連立政権が問われる選挙ということから、6月8日、道5区(札幌市厚別区、石狩管内)ほか、9区(胆振・日高管内)、11区(十勝管内)、12区(網走管内)の自民党前職3人と新人1人の計4候補の推薦を決めた。これ以外の小選挙区に対しては、これまでの道内における民主党との協力関係、各選挙区事情などから対応を今後に委ねる形になった。

 推薦を決めた4選挙区は、5区では町村信孝、11区は中川昭一、12区は武部勤の3前職で、いずれも当選が確実視されている自民党安全区。自公協力を強調するうえでは何らの問題のない象徴的な選挙区であり、大勢に影響ない。

 また、新人の岩倉博文氏を推薦することになった9区は、民主党代表の鳩山由起夫前職の選挙区で、鳩山代表が政教分離問題を持ち出して公明批判をしたことから敵対関係となり、鳩山憎しをダイレクトに示すものとなっている。

 そこで、鉢呂、佐藤両前職の再度の激突になっている8区だが、公明党は本誌取材に対して、「ここの選挙区では推薦とか、支持にはならない。向こう(佐藤氏)側の責任者ときちっと協議し、自主投票というもとで、信頼関係の中での選挙協力になろう」と語っている。
 双方で十分に話し合って、支援する形になるとしているわけだが、事情通の間で言われていることは、「公明党は比例区で50万票集めて2人当選させることが至上命題で、函館市内では2万票がノルマのようだ。で、4〜5千票は佐藤氏側に支援の見返りとして求める意向になるらしい。佐藤氏側は比例区で公明党に票を回さなければならないわけで、これは至難の業。そこらの土建屋の票を渡すわけにも行かない。となれば、根っからの佐藤氏後援会個人の票、佐藤氏が右を向けといったら右を向く、ガチガチの票・名簿を出すしかないだろう。それはとりもなおさず、根っからの自民党支持票を渡すということで、自分の所の比例・自民票を削ることで、おいそれと行くものではない」といった云々。

 そして、「公明党は、名簿をもらってもそれっきりというのではなく、名簿にに沿ってこれを電話などで確認、点検してくる。公明党が票を(佐藤氏に)割り当てるのは難しいことでないが、佐藤氏側は大変なことだ」(事情通)と指摘されている。
 前回の衆院選で、公明党は8区で鉢呂氏を支援したが、「この時は、2区の長内氏(公明党、当時は新進党)当選のために見返りとして3〜4千票の名簿をいろいろな方法で渡した。2区の有権者を紹介するということでー」(民主党関係者)という証言もあり、バーター取り引きの実例がある。
 公明側は、支援の見返りを比例区の選挙で求めてくることは佐藤選対幹部も認めており、「これは大変な問題で、簡単に済むことでない」と語っている。

 これらの一方で、こんな見方も公明党・創価学会事情に詳しい経済人の間から出ている。「公明党が佐藤氏をやるというのはリップサービスでないか。公明党と創価学会は違う。公明・学会陣営の巧みさはここにあり、公明が支援すると言っても創価学会が全てやるとは限らない。学会の会員といっも言い方悪いが、ピンからキリまである。末端は知らないが、いわゆるインテリ層は佐藤氏などやらないという向きがめっぽう多い。それぞれ皆さん意見を持っており、多種多様だ」
「まして、これまでの経緯というものがある。旧民社党・友愛会などととの関係で連合組織にも入っており、道内では長年の民主党との関係も無視できない」(関係筋)

 このようなことから、「目下の状況は様子見でないだろうか。勝ち馬に乗るという可能性だって強いだろう。比例区の問題もあって、今回公明の動きは早いが、だからといってバーター取り引きなど簡単に行くものでない」との声も聞かれる。

 公明党が佐藤氏支援を打ち出しつつあるからといって、8区であるとされる公明・学会票3万票が一気に流れて佐藤氏有利などという見方が一般的だが、自主投票という大きな枠組みもあって実情はかなり複雑だ。

 取り引きが首尾よく行っても、1万5千票くらいがいいところとの見方もある。反面、今回は昨年春の分裂函館市長選相まって、保守地盤で反佐藤・非佐藤がかなり出てきており、前回の比ではないのが現状だ。前回は旧阿部派の側近関係が流れたが、今回は旧木戸浦(隆一市長)派の相当部分が佐藤離れを起こしている。

 佐藤氏の今選挙では土建業界を除いて企業・業界関係が弱く、例えば、かっての佐藤氏の牙城であった水産関係が半分近くも離反しているということもいわれ、佐藤選対幹部でもこれを認めている。「政権与党の代議士を失ったら地元の損失」(佐藤選対)ということを全面に掲げているが、ここ数年来のいろいろな経緯も踏まえて、佐藤氏が多分に飽きられてきていることも事実で、一皮めぐれば、保守一本化はほど遠い状態であって、様変わりといった選挙戦にもなっている。

 それゆえ、公明が支援を打ち出しても、佐藤氏全体ではプラスマイナスとの見解が選挙通から出ている。

 以上、公明党が佐藤氏を支援しても、佐藤氏が有利というような単純な状況にはなっていない。むしろ、鉢呂氏有利の客観情勢にあると言っても間違いではない。
(6.10/本誌主幹・河野 玄)


道新主催の8区3氏の討論会開く/インタビュー的なものに終始し、目新しさ皆無

 北海道新聞社主催の衆院選道8区立候補予定者討論会が、10日午後4時から函館ハーバービューホテルで行われた。会場には入場整理券を手にした200人近くがかけつけ、報道関係も勢揃いした。

 招かれたのは、13日の公示に立候補届けをする民主党前職の鉢呂吉雄、自民党前職・佐藤孝行、共産党新人の原田有康の3氏で、最初に3氏が全般的に各々の主張を述べ、この後、道新函館支社の高橋雅博報道部長が「森首相の神の国発言について」はじめ、「選挙後の政権の枠組み」「景気対策と財政問題」「社会福祉問題」「憲法問題」「地元に対して優先して実現したこと」の各テーマについて、3氏各回り順にそれぞれの考え方、意見を聞いた。

 3氏ともに、これまでそれぞれの所属政党で明らかにされている主張、考えなどを述べるに止まり、特別新たなる意見等はなかった。
 意見を戦わすという形での討論会ではなく、各氏主張を言い放つというだけの、インタビュー的な形に終始しただけの少々物足りない討論会であった。
(6.10)



★特番・総選挙特報<全3ページ>
<北海道8区・公示前、中盤の情勢> 本誌ならではの徹底取材による最新情報満載!
◆今や、乗るか反るかの勝負所の真っ直中!
 
鉢呂/反佐藤・非佐藤の保守地盤・企業に食い込む
 佐藤/お茶墾・土建・公明で流れを作るべく懸命
 〜綱引き・攻防熾烈を極め、希にみる大接戦〜
<話題・注目の公明党、自主投票の中での佐藤氏支援の形へ/内実、創価学会会員の対応は様々>
鉢呂陣営、水面下の佐藤離れ・反佐藤に積極的にアタック!

 6月2日の解散で本番入りとなった衆院総選挙の小選挙区・道8区は、13日の公示を直前に控え、民主党・鉢呂吉雄前衆院議員(52歳)と佐藤孝行前衆院議員(73歳)が希にみる大激戦を展開している。

 公示を前にした中盤の情勢は、前回同様に鉢呂氏が佐藤氏を振り切り、両者の対決に決着を付けるか、それとも佐藤氏が逆転、雪辱を期すかが最大の見どころになっており、決戦場は大票田の函館市を中心とする近隣町を含めた函館圏。両陣営の支持取り付けの攻防は熾烈を極め、当落を左右する流れを作るべく、今や、乗るか反るかの勝負どころ、ヤマ場の真っ直中だ。

 鉢呂氏は、民主党・連合の8区合同選対と企業対策など担う道南フォーラムの2本立て選対で、ここにきて労組が動き始めているほか、保守地盤の企業への働きかけ、浸透を一段と強め、また道議や一部市議も熱心に鉢呂氏支持に歩くなどし、盛り上がってきた。問題は公明党・創価学会の動向で、気掛かりだが、従来の協力関係をもとにエールを送る。解散前後の各サイドの世論調査では総じて鉢呂氏支持が佐藤氏を10%前後上回っており、陣営が一丸となって前回並みに動けば十分行けるとして労組組織などにハッパをかけている。だが、如何せん、動員力、運動量が物足りない。

 一方の佐藤氏は、本人自ら言明するようにきめ細かなお茶懇開催とこれに関連する町内会役員層、そして土建業者への強い働きかけ・締め付けといった3本柱が今度の戦略で、それなりの成果が出ている。加えて、道議、一部市議を通じての各種集会、そして公明・創価学会への支持要請を強め、これに大きな期待をかけながら、流れを作るべく躍起になっている。

 しかし、会社経営者、企業・業界関係への働きかけ・広がりに乏しく、企業訪問は公示後に集中する作戦。昨年春の函館市長選のしこり残存も絡んで、いわゆる寝たきり状態が随所にみられるが、形は出来てきたとしている。あの手この手で、執拗に陣営内への引っ張り込みに懸命で、厳しく締め付けもし、陣営内では公明の動向相まって流れが出てきたという強気の読みもある。

 約3万票といわれる公明・創価学会の行方が話題、焦点になっており、公明側は公示前までには佐藤氏側と協議し、形は自主投票下での支援決定の方針と語っている。ただ、公明組織の上が決めても、支持母体の学会会員の動向は内実、結構様々な様相にもあり、佐藤氏に票が流れてもよくて半分くらいと観測され、一方で鉢呂氏が反佐藤・非佐藤の保守陣営の企業にかなり食い込みを図っていることから、差し引きプラスマイナスとの見方も出ている。
(6.10)
※以上は前文のみで、情勢を詳しく記した本文は、PDFページのPDFファイルで読んで下さい。 PDFファイルのダウンロードの仕方が実に簡単です。




公明党の佐藤孝行氏支援、13日の公示までに決定!
「自主投票の中での支援という方向」

 6月4日に函館市民体育館で開かれた公明党の時局講演会で、「ハチミツ(鉢呂吉雄氏)の後はサトウ(佐藤孝行氏)だ」などという同党・風間参院議員の刺激的な発言から、道8区の民主党・鉢呂、自民党・佐藤両氏対決を巡る公明党の対応が注視されているが、公明党函館総支部は、7日、本誌の取材に対して、「佐藤氏に対する公明党の態度決定は、向こう(佐藤氏側)の責任者と正式に話し合い、信頼関係に基づいてきちっとした形で選挙協力を結ぶことになる。ここ8区の場合は、推薦とか、支持ということにはならないと考えている。自主投票という中で、佐藤氏を支援するといった方向になろう」(関係者)と語り、また、「13日の公示日までに決める意向」(同)と言明した。

 このように、佐藤氏支援はすでに、内々決定している様子だ。
(6.7)



佐藤氏支持を訴える川尻道議主催の「女性の集い」開く
川尻道議ならでは、若い女性ら350人もつめかける

 2日の衆院解散を受けて選挙戦が本格化しているが、佐藤孝行氏(前衆院議員)陣営の「国政を女性と語る」と名打った「女性の集い」が、3日午後3時から函館国際ホテルで開かれた。

 この「女性の集い」は、道議の川尻秀之連合後援会の中枢組織である「秀和会」の主催で開かれたもので、川尻道議支持者の女性約350人がかけつけた。婦人というよりもいわゆる女性層ばかりで、年輩者はほとんどいなく、若い女性が多く詰め掛け、これらの層に浸透する川尻道議ならばこその動員力で、雰囲気も明るい「女性の集い」となった。椅子席の会場びっしりの350人も集まった。

 川尻道議が最初にあいさつし、佐藤氏への支持を訴えたほか、藤島忠義秀和会会長が、30年ほど前の佐藤氏との出会いをソソフトな話しぶりで語り、最後に、「皆さんにあっては、一人や二人、言うことを聞いてくれる方がいらっしゃると思います。その方に何とか、今回の選挙で佐藤さんが有終の美を飾れるように頼んでほしい」云々と幾分感極まって涙混じりにお願いした。

 このあと、佐藤前衆院議員が立ち、いつものように、与党と野党の違いや景気問題などをるる語り、支持を強く訴えた。
(6.3)


民主党道8区合同選対・総決起5・31集会「民主党・市民の夕べ」開催
「政権を担わしてほしい」「鉢呂、金田に任せてもらっても大丈夫」
鉢呂吉雄衆院議員
民主党支持を強く呼びかける!公共事業のシェア配分の見直し、組み替えの必要性強調

 6月2日の衆院解散を直前に、民主党の道8区・鉢呂吉雄衆院議員、比例区・金田誠一衆院議員陣営の総決起集会とも言うべき「民主党・市民の夕べ」5・31集会が、5月31日午後6時から函館ハーバービューホテルで開かれ、金田、鉢呂両氏ともに、民主党政権実現のための強い支持、支援を呼びかけた。
 同ホテル3階の大ホールには、会社、役所帰りの一般支持者らが続々詰めかけ、ぎっしり並べられた椅子席は見る見る間に埋まり、会場ほぼ満杯の約1千人近くが詰めかけた。

 集会ではまず、同党8区合同選対の鹿島壮一本部長が、
「今回の選挙は民主主義と平和憲法を守る、日本の将来を左右するものだ。森首相の神の国発言は、国の根幹にかかわる問題だ。何としても負けられない。皆さんが1票、そして2〜3票と拡大することで、目標とする13万票は不可能な数字ではない。鉢呂、金田両氏は持ち味のあるそれぞれの後援会を持っており、これを結集して相乗効果を出して勝ち抜きたい」
 と檄を飛ばした。

 かけつけた渡島、桧山の道南各町村の町長をはじめとする役場の3役らの紹介などあった後、比例区の金田誠一衆院議員が立ち、
「小渕政権後、どの数字を見ても悪くなっている」
 としてるる説明するなどし、
「地方分権と官僚支配の打破が問われる選挙だ」
 と自説を淡々と語った。

 そして、自民党の佐藤孝行衆院議員との真っ向からの勝負になっている8区の鉢呂氏が立ち、
「(民主党、自民党)どちらに政権を担わしてもらえるかを問う選挙だ。民主党は若いが十分政権を担って行くことが出来る。民主党に勝たせてもらうことで、政治が確実に変わって行く。自民党を中心とする今の政権は全て先送りで、予算はばらまきであり、責任を持った政治になっていない。鉢呂、金田に任せてももらっても大丈夫だし、そう言われるようにやって行く」

「今日やらねばならないのは、一つに将来不安をなくすための制度改革であり、一方で、公共事業についてはシェア配分があまりにも硬直化しており、組み替えることが必要。新幹線の問題についても、鉄建公団では7年間で完成すると言っている。それがだらだらときており、配分を見直すことで早期に完成させることが必要と考えている。見直す中で、必要な予算を計上、対応できる仕組みを作って行きたいし、このことを私どもの手で是非やらせていただきたい」
 と政権獲得のために民主党の支持を強く呼びかけ、合わせて自らの8区での勝利にための支持を強く訴えた。

 また、民主党の道議、系列の函館市議らもこぞって演壇に立ち、6月25日の投票が確実な選挙戦に向けて結束をアピール、全力を上げることを確認した。
(5.31)


中分解中の地元自民党函館支部、急きょ体制修復の動き!
まずは桜井支部長以下、元に戻す方向で話し合い

総選挙直前に控え、公明の佐藤氏への協力取り付けにも恥さらし是正不可欠と

 解散・総選挙を直前に控え、昨年春の函館市長選を巡る対応で空中分解した形になっている自民党函館支部を何とか体制整備しようとの動きがこのところ繰り広げられている。
「まずは総選挙本番前の土壇場ゆえに、ここは元のさやに収まろう」という大義で、6月13日に予定されている公示日までに桜井外治支部長(道議)、川尻秀之道議、畠山博前道議、出村勝彦市議(元道議)の3副支部長、幹事長空席(前の松本博幹事長が辞任のため高田幹事長代行)、敦賀敬之政調会長(市議)、久保幸一総務会長(市議)、等々といった「元の体制に戻そうとの方向でまとめたい」(敦賀敬之市議)との意向になっている。

  ◇  ◇  ◇

 自民党函館支部は、保守分裂選挙になった昨年春の函館市長選で、佐藤孝行衆院議員(北海道第8区選挙区支部長)が畠山博前道議を強引に擁立したことで、これに反発し、井上博司現市長(当時市助役)を擁立した市議らの幹部面々がこぞって役職辞任届を提出。さらに、肝心の桜井外治支部長は党内支部をまとめることが出来ず、支部長の任を投げ出す格好になり、よって空中分解したような形になり、以降修復されずに、今日に至っている。言うならば政権政党である自民党支部が機能せず、無いような格好になっている。

 北海道広しと言えども、このように地区(地方都市)支部の状態で天下分け目の衆院総選挙に突入しているケースは見当たらなく、言うならば非常に恥ずかしい状態に陥っている。人口30万人前後の地方の拠点都市として全国的にも例がないのではと指摘されている。
 今回の総選挙は、現在与党の自・公・保対民主党を中心とする野党の戦いとなって、自公、また自保の選挙協力が中央レベルで行われ、自民党対民主党の対決になっているここ道8区でも、自公の選挙協力の行方が大きな焦点になっている。

 で、この自公選挙協力の問題に対して、公明党・創価学会陣営では、「地元の自民党さんが瓦解しているような中で、選挙協力といっても始まらないのでないか。あなたのところの党があのような状態で、どうして私どもが佐藤さんの選挙をやらなければならないのかー」という率直な疑問が浴びせられている様相にある。「何かおかしいのでないか」という指摘である。

 これらのことから、ここは何とかしなければと相成り、ここにきて敦賀市議を中心に水面下での調整、幹部による事態収拾策が話し合われてきている。
 そこで、問題になるのは体制立て直しのためにどうするかということで勢い支部長以下の幹部3役人事の解決に迫れているわけで、この際は「桜井道議が支部長職を投げ出したことからも、後は俺がー」といった思惑など散見される状況も見え隠れし、また、積極的に事態収拾に動く敦賀氏などに対してベテランの一部副支部長が、「支部長のポストを狙っての動きではない」などと勘ぐる向きもみられるなどし、あつれきも出る様となった。
 「何かすると、すぐポスト争いが始まる」(事情通)という相も変わらずの醜態が、吹き出しそうにもなっている。

 このため、「ここは総選挙を直前にしている非常事態である」(某3役)ことを持ってして、「人事はまず元に戻そうではないか」と、昨年春の前の桜井支部長体制に戻すということでの収拾策で調整が進められている。
 この点、佐藤衆院議員の選対本部の事務所開きが行われた27日の午後から話し合いが行われ、桜井、川尻両道議らはこの元に戻すという方針に異論はないとなったようだ。27日午後の段階では保留になったが、「ここはまず元の体制に戻し、総選挙が終わってから改めて協議する」という方向でまとまろうとしている。

 また、人事とともに、金のことも問題になっているようで、同支部は現下の空中分解のような無様な格好になっていることから、道連に対する分担金など未納になっているという。この点では、道議、市議ら各役員にあっても年間負担金を納めてもらい、きちっとしようではないかということのようだ。

 いずれにしても、もしも昨年春以来の空中分解のままで総選挙に突入すると、まさしく前代未聞の笑い話になるー。
(5.27)
 

「投票日前日までお茶懇を徹底的にやって流れを作る。
勝ち抜いて次の世代にバトンタッチしたい」
道議・市議ら出席して佐藤孝行選対本部事務所開き

昨年の函館市長選のシコリ垣間見る/公明の道議・市議の顔もなし

 道8区に出馬する佐藤孝行衆院議員の選挙本部(選対)の事務所開きが、27日午前11時から市内松風町の旧さいかデパート1階で行われた。

 選対本部長に就任した関輝夫氏(函館文化会会長)はじめ、三ツ谷富夫函館市助役、小笠原金悦商工連盟函館地区連盟副会長(函館商工会議所副会頭)、黒田憲治函館建設業協会会長(高木組社長)、渡島、桧山の水産関係団体代表、また、地方議会議員では桜井外治、川尻秀之、野呂善市、石寺広二、国沢勲の5道議、函館市議では与党最大会派の市政クラブから久保幸一、出村勝彦、北原善通、敦賀敬之、小野沢猛史、浜野幸子、工藤えみ、白崎憲司郎の8市議全員、さらに保守系の能登谷公、黒島宇吉郎、桶本建郎、昨年の道議選に出馬(落選)した松尾正寿前市議が出席した。

 三ツ谷助役を代理に出して井上博司函館市長、先に松本演之前会頭の退任に伴って新会頭に就任した高野洋蔵商工連盟函館の会長、注目の公明党の道議・市議、また、昨年の函館市長選で佐藤衆院議員が擁立し、強力に推し立てた畠山博前道議は欠席したほか、函館市長選で井上現市長を推し立てて、佐藤・畠山陣営と厳しく対峙した井上後援会の発起人代表団の面々、その時の選対の幹部らほとんども顔を見せなかった。

 事務所開きでは、熊野司郎連合後援会会長代行、関選対本部長、自民党道連の選対委員長である野呂道議らがあいさつに立って佐藤衆院議員への支持を強く訴えた後、佐藤本人があいさつ。この中で、
「投票日の前日までお茶懇を徹底的に行い、流れを作る。与党と野党の違いも分からないひとが多い」
 とまず語り、

「道新幹線問題は、青森までの東北新幹線の開業と函館までの乗り入れは同時で、同時開業は当たり前のことだ。札幌まで行くことにならないということは、幼稚園の生徒でも分かること。手作りの健康増進施設を作る。新外環状線(新産業道路)は早期に完成させる」
 と地元サービス。問題なっている森喜朗首相の「神の国」発言にもふれて、
「(今回の釈明記者会見前)辞める可能性も2割くらいあった。(森首相は)気が小さい人だが、かっては一緒に党三役を担ったこともある。あの(神の国)発言に対しては善意に感謝すべきと思っている」
 と擁護した。

 そして、
「何としても勝ち取って次の世代にバトンタッチしたい。民族と国家の未来を考えて堂々と戦う。中曽根(康弘)元総理から応援に行くかと言われたが、断った。期待に応えるべく一人で戦い、勝ち抜いて、政治家の王道を前を向いて進む」
 云々と、選挙戦に臨む自信の一端を見せた。

 「道議、市議らがズラリ顔を見せたが、総じて全体的には経済人ら各界有力者の集まり具合が今ひとつの選対事務所開き」(事情通)とも言えなくもない状況模様にあった。
(5.27)
 

6月13日公示・25日投票が確定

 森喜朗首相は、18日の公明党、保守党との与党党首会談で衆院選に関して6月13日公示、同25日投票を示し、一任を取り付けたことから、6月2日解散、13日公示、25日投票が事実上確定した。
 ただ、解散日については、民主党を中心とする野党が森首相の「神の国」発言で森内閣不信任案を提出する構えを見せていることから流動的な要素を残している。
 いずれにしても、衆院の解散後、40日以内に総選挙を行うという憲法の規定に基づいて、13日公示・25日投票が確定した。
(5.18)

<佐藤、鉢呂両氏の選対事務所決定>
鉢呂氏の総合選対は、美原・産業道路交差点近くで、13日に事務所開き
佐藤氏選対は、松風町・旧さいかデパート1階、27日に事務所開き

 大型連休も終わり、政局はいよいよ政治決戦、6月25日に予想される衆院総選挙に向けて事実上の選挙戦本番入りとなるが、民主党・鉢呂と自民党・佐藤孝行両氏の決戦となっている北海道8区では、これまでに両氏ともに選対事務所を決定してきている。

 まず、鉢呂氏陣営の選対になる民主党北海道8区総合選挙対策本部が、函館市美原1丁目20-13に設置されることになり、5月13日(土)には事務所開きを開く。場所は赤川通りで、五稜郭・本町方面から赤川に向かう産業道路との交差点手前、左側。「スーパーかわしろ」の隣接地。難点は駐車場になりそうだ。

 13日の事務所開きは午前11時から行われる。事務所自体は11日からスタートする。

 一方、佐藤氏の選対は、市内松風町の旧さいかデパート1階に決まった。昨年春の函館市長選で市長に当選した井上博司現市長が事務所を構えたところ。都心でありながら空き地が随所に目立ち、今や、駐車場に事欠かないことから後援会の要望を入れて決めた。
 事務所開きは27日。

 他方、第3の候補となる共産党新人の原田有康氏の選対は、同党の道議、日高令子氏の市内堀川町5-18の事務所をそのまま利用する方針となっている。すでに2月に事務所開きを済ませている。
(5.7)

佐藤氏の大沼での国政懇談会に300人集まり、熱心に聞き入る

 佐藤孝行衆院議員の国政懇談会が、26日午後4時から大沼公園駅前の大沼婦人会館で開かれた。
 この種の集会としては平日の午後4時という難しい時間帯であったが、300人ほどがかけつけ、地元にとって関心の高い大沼簡保保養センターの詳しい
話などもあって、次期総選挙道8区で必勝を期す佐藤氏の演説に熱心に聞き入っていた。

 出席した大沼の関係者らによると、中には大沼地区の創価学会の人なども多く含まれていたという。

 この日は、引き続いて、大野町でも同じような国政懇談会が持たれた。
(4.26)


ー6月総選挙へ大激戦/小選挙区・北海道8区序盤戦の情勢
危機感全面に前回の1万6千票の差を詰める佐藤氏。
だが、鉢呂、佐藤両陣営ともに弱点多く、連休前の状況は総じてプラスマイナス互角!

<佐藤氏に自公中軸連立、極めて有利に働き、鉢呂氏に昨年の保守分裂市長選のシコリがプラスに作用>

大票田の函館圏の攻防戦が帰趨決める!

 政局はサミット前の6月衆院総選挙に向けて一直線で、事実上の選挙戦本番に突入しているが、注目の小選挙区・北海道8区では、民主党現職の鉢呂吉雄氏(同8区選出、当選3回、52歳)と、前回の雪辱を期す自民党現職、佐藤孝行氏(比例道ブロック選出、当選11回、72歳)両氏が支持取り付けに全力を上げており、昨年の保守分裂函館市長選絡みなどのシコリからの生じた一部保守層を巡って両氏がしのぎを削るなど、攻防戦が水面下で激しく繰り広げられ、大激戦となっている。

 大型連休を前にしての情勢は、佐藤氏がかなりの危機感に加え、自公保連立、とりわけ自公中軸政権による公明党・創価学会との蜜月、等々を背景に約1万6千票差で敗退した前回(96年)よりも相当活発で一応具合良い戦いぶりにある一方、鉢呂氏は反佐藤・非佐藤層に食い込み、保守分裂市長選が有利に作用しているが、本体とも言うべき支持基盤の連合・労組の動きが現状は形だけで無いに等しく、きびしい戦い模様にあり、前途予断を許さない。

 つまり、佐藤氏が大票田の函館圏を中心にここ数回の総選挙では見られなかったほどきめ細かな選挙戦を繰り広げるなどし、前回の鉢呂氏との差を詰めてきている状況にあるが、反面では、両氏ともに多くの弱点を抱え、序盤戦の情勢は総じてプラスマイナス互角といったところにあり、最後までもつれ込み、希にみる大激戦になる可能性非常に大だ。

 なお、この道8区では共産党から新人、原田有康氏が立起する。道比例区と絡めて街頭活動など活発化させている。

(以上、前文。要望に応えて本文記事全文を以下に記載していますが、長文ですのでプリントアウトして読んで下さい)

政治力誇示し、きめ細かに動くも、離反者や反佐藤感情に手を焼く
旧阿部派側近・元秘書グループ取り込みは至難

 自民党の実力者でありながら、前回、初の小選挙区制選挙で屈辱的な敗退をした佐藤孝行氏の今回の選挙にかける意気込みは並々ならぬものがある。年齢も72歳であることからいわば背水の戦いで、相当な危機感を持って臨んでいる。

 これまで見られなかったことで、今回は久しぶりに趣意書のようなパンフを作成し、新人みたいに後援会会員の名簿づくりを行ってきているのをはじめ、前回2万票負けた函館市内と近隣町、すなわち函館圏を中心に各町会をブロック単位に、函館市議や道議を誘い込んでのお茶懇(お茶飲み懇談会)開催、業界団体別・業種別での支持取り付け作戦、なかんずく土建業者の支持取り付けと、国など中心に出先機関への政治力をもとにした業界への締め付け、等々、きめ細かに運動を展開している。

 加えて、中央での自公中軸の連立・連携を背景として地元公明党、創価学会への選挙協力要請、昨年の函館市長選では激しく敵対したが、井上博司市長との関係改善にも成功し、さらなる働きかけを強めるなど、佐藤氏自ら陣頭に立って采配を振るっている。

 市長選では大半が敵対した函館商工会議所議員で構成する政治組織・商工連盟函館地区連盟も一応の佐藤氏支持を決定した。

 予算の編成権を握る政権政党(自民党)であることを全面的に打ち出す一方で、自らの強い働きかけで今年度予算で設計費1千7百万円を計上させ、建設が決定した、新・市立函館病院(今秋10月移転・開院)隣の郵政省・簡易保険福祉事業団(かんぽ)の函館「新型健康増進施設」計画と、同じくかんぽ事業で、用地買収費を付けて着手が決まった大沼簡易保険保養センター(七飯町)の移転・新築計画などの政治実績も前面に持ち出し、景気問題などにも言及する中で支持を訴えている。

 予算付けしたかんぽ関連から市内の社会福祉団体との連携構築や、お茶墾を通じ町内会役員への働きかけにも力を注いでいる。
 これら一連の活発な動きから、状況は前回よりもいい方向にあり、自公連携で公明党・創価学会票の6割くらいはものに出来るという見方もあって、一部では今回は行けるとの観測も出ている。

 だが、他方では、井上函館市長との友好関係は成ったものの、昨年の保守分裂市長選のシコリは依然残っており、長年にわたって佐藤氏支持のガリガリであった保守陣営の有力業者らが離反したままになっている。井上市長(選挙時は前助役)を担いだ時の、後援会代表団メンバー、とりわけ井上氏擁立を最初に立ち上げた時のメンバーがこぞって、「今回は表だって選挙はやらない。寝ている」といった赴きにあるほか、故・木戸浦隆一前市長の身内であるいわゆる木戸浦関係とその周辺は反佐藤氏の様子にあり、逆に鉢呂氏支持に回っている。

 佐藤氏の牙城であった水産関係も今回は今のところ、佐藤氏支持でまとまっていなく、このことはこれまでにはなかったことだ。
 分裂市長選などに絡むシコリで、これまでの佐藤氏支持の約2割から2割5分くらいが離反しているのではとの見方も強く、この修復が勝敗を左右するする可能性も少なくない。
 そうとはいっても、離反している関係票が鉢呂氏支持に回るかとなれば、それは先のように一部に止まっている。

 それと、選対組織が弱体化しているとの指摘が事情通から聞かれる。佐藤氏の選挙をやる気もない業界リーダーらを名簿に羅列しているケースもあるようで、「組織の老齢化、弱体化が今回も何ら解決されていない」(事情通)との厳しい指摘も出ている。
 自公蜜月で今回は公明・創価学会票が相当取り込めそうだが、逆に、これまで支持してきた宗教団体が離れ、選挙をサボタージュする向きも指摘されている。
 旧阿部(文男)派・側近関係の反佐藤氏の図式も、今持って大きな変化がない。ごくごく一部が今回、佐藤氏支持に回った程度だ。

 
鉢呂氏、反佐藤・非佐藤の保守層に食い込むも、予断許さないきびしい戦い!
「開店閉業中」の民主党8区総合選対

  前回首尾良く勝った鉢呂吉雄氏の動向、状況ー。小選挙区制では労組を中心とする旧社会党支持票だけでは勝負にならなく、保守層への食い込みが必須の鉢呂氏で、この関係では今回の戦いもまずまずのところを行っている。

 反佐藤・非佐藤の保守層への浸透が結構行われている状況にあり、昨年の分裂市長選でのシコリ残存にうまく付け入っている。
 旧阿部派・側近への協力要請も随時行われ、前回ほどの動きになるかどうかは全てこれからの様子だが、一応崩れていない。

 今回は故・木戸浦前市長周辺への働きかけ、支持取り付けに成功している。故木戸浦前市長の実兄、一番上である東一グループを率いる木戸浦辰夫氏、同じく実兄で函館市亀田農協専務理事の木戸浦弘氏らによって亀田農協が鉢呂氏支持で固まっているなど、大きなプラス材料になっている。
 で、この木戸浦関係からの井上市長の佐藤氏支持に対する牽制なども散見される。

 佐藤氏の強力な締め付け、また弱点は、そのまま鉢呂氏にはプラスに作用するという図式にあり、土建業者の一部でも根強い鉢呂氏支持も見られる。金バッジの鉢呂氏にも、土建業者の支持は2割くらいあるとの事情通の話も聞かれる。市長選の影響などから「今回は横に寝る」というかっての佐藤氏支持者の対応も鉢呂氏にはプラスで、これらの関係への働きかけにも熱を入れており、佐藤氏としのぎを削るといった場面も出ている。

 3期10年間を経て、鉢呂氏も次第に力を付け、自身の農民票も固い。昨年の統一地方選・道議選で渡島で現職を落とし、道議選桧山でも友好関係にある社民党の長老現職を落としたが、大きな影響は出ていない。

 これらのことから、そう悪くないのではとの見方もあるが、前回、反自民・反佐藤氏で大方流れ込んだ公明党・創価学会票は今回は期待出来ず、佐藤氏も大変な危機感で活発に動いていること、また今回は全くの野党で臨む選挙ということなどから、当初の楽観的なムードは今や吹き飛び、かなりきびしいとの見方が台頭。実情もあながちこれに間違いない。

 それには、肝心の支持基盤である労組・連合陣営の動きが鈍いどころか、大型連休を前にして今持ってのんきに構えているといった状況がある。「もう、労組などを当てにした選挙は出来ない」(関係者)といった意見もあること事実だが、開店(本部選対の組織は出来て2月27日に発足したがー)閉業中のこの組織の今後動き次第が鉢呂氏の当落を決めることに変わりはない。

 そこで、労組・連合組織、すなわち民主党8区総合選対(本部長・鹿島壮市連合渡島地協会長、事務局長・高橋亨民主党道南総支部幹事長)の動向だが、大型連休後に本格的に始動か、といった状態で、一部関係者をやきもきさせている。
 このため、「連休後などと言っていると、下部に下ろすのに3週間かかるだろうから、そうなるともう6月だ。選挙が18日(25日の可能性強いがー)だと残り2週間少し。何も出来ないうちに終わってしまう。あきれたもの。これだと鉢呂氏は落選だ」といった話が選挙通の間から出ている。鉢呂氏の最大の弱点になってきている。

 このため、この際は道議や市議の面々と密接に連携して支持取り付けに奔走するしかないとの関係者の声も聞かれ、実際、鉢呂氏は市内では現職2道議と歩いている様子。

 鉢呂氏の勝敗の分かれ目は、何と言っても前回2万票勝った函館市内の行方であり、投開票まで2カ月前後となってこれに全力を上げる構えだ。
 この点で、昨年の道議選でベテラン現職であった輪島幸雄氏を落としたのが非常に痛手ともなっている。連合・労組の動きでは、民間単産がきびしい経済情勢に翻弄されている状況から、勢い市職労や北教組などの官公労、特に大単産の市職労の動きが焦点になろうとしている。言わずもがな輪島氏は市職労がバックであった。

 今回も比例区に回った金田誠一衆院議員(比例道ブロック、当選2回、 歳)の動向も、鉢呂氏の帰趨を握っている。新年交礼会などで「鉢呂氏の議席を石にかじりついても守り抜く。一心同体のつもりで最善を尽くし、自らの活路も切り開く」と熱く表明した金田氏が前回のようにやるかどうか注視されている。
 「比例第1位だった池端清一氏が引退となって、金田氏が2位ということにでもなれば、当選が確定的になって横に寝るのでないか」などと連合関係者の一部で語る向きもある。
 ただ、順位の決定は告示日なわけで、「金田氏とその市民グループ関係が動いてくれなければー」と陣営では今後に期待している。

渡島、桧山の郡部情勢はそう大きな変化なし。
郡部決戦場はやはり大票田の函館近郊の上磯・七飯、そして江差

 大票田の函館市内の帰趨が勝負になろうとしているが、郡部の渡島、桧山の情勢はどうか。
 まず桧山の場合、道議選で自民党推薦の新人、国沢勲氏が社民党ベテランで5期連続当選していた小田原要四蔵氏に圧勝したことから、佐藤氏有利が指摘されるが、各地町長の対応はそれぞれで、前回の互角状況に現状は大きな変化がない様子。

 佐藤氏は、無論のこと地元北桧山で強く、寺島町長が熱心な乙部などでも優勢で、まんべんなく支持を固める。
 鉢呂氏は、これまた地元の今金町で佐藤氏を圧倒し、他各町で前回票をまとめ、奥尻では越森町長に期待をかける。上ノ国、厚沢部が勝負所であり、そして桧山は何と言っても中心の江差町の行方がポイントだ。

 前回、鉢呂氏は佐藤氏に1千票勝ったわけで、この攻防戦が桧山の焦点となっている。
 渡島管内では、やはり大票田の上磯町と七飯町、さらに大野町のいわゆる函館圏の行方が注目される。前回、七飯町では佐藤氏が鉢呂氏に2千票近くも負けたが、今回は佐藤氏が巻き返しに格段熱入れている。

 昨年の道議選で新人ながら大量得票した地元の自民党、石寺広二道議が佐藤氏支持で熱心に動き、先に開いた大野町でのお茶墾では400人くらいも集まり、また佐藤氏は、大沼に施設を置く創価学会にも働きかける一方、この連休前26日には大沼婦人会館で国政懇談会を開催する。この場でも、高速道路の進行状況、大沼簡保保養センターの建設経緯などの話を全面的に持ち出し、佐藤氏の政治力を強くアピールする。

 鉢呂氏は、農協などの支持をバックに防戦に懸命、静かに支持固めを進めている。

 上磯町では、海老沢町長を軸とした攻防戦になっている。鉢呂氏には民主党推薦で初当選した河野光彦道議、佐藤氏には石寺道議が付き、河野、石寺両氏が代理戦争を繰り広げる構図ともなっている。

 ほか渡島では、前回同様に長万部、八雲で鉢呂氏が強く、森は激しい取り合い、南茅部、鹿部、砂原の噴火湾沿い、恵山を中心とする下海岸では佐藤氏が強い。

 松前方面では、入り口の木古内、知内では鉢呂氏、福島、松前と入ってくると佐藤氏優勢といった具合になっている。

 いずれにしても、渡島全体では、都市型選挙色濃い大票田の上磯と七飯の帰趨が大きく左右するわけで、佐藤氏が攻勢をかけている。


政局、一気に解散含み。3月あるいは4月総選挙の可能性大!
道8区でも現職、新人ともに街頭や交礼会で支持訴える

 野党欠席、自自公による衆院比例区の定数削減法案強行採決、さらには憲政史上初の野党欠席のもとでの首相施政方針演説で国会が混乱し、政局は一気に解散含みの模様になる中、マスコミ・新聞世論も早期解散するべしとなってきたが、この週末、29日・土曜日、函館・道南の道8区でも、次期総選挙に立起する現職・新人が、街頭や系列地方議員の新年交礼会などで国会の現状を訴え、ここにきて一気に解散・総選挙近しを漂わせるものとなった。

 まず、民主党現職で、小選挙区での再選を目指す鉢呂吉雄衆院議員(8区選出)は、同日午後から函館駅前、本町・五稜郭、美原・産業道路の3カ所で同党の道議とともに街頭に立ち、混乱国会の現状、自自公の横暴を厳しく批判する中で民主党の主張を説明するなどし、支持を訴えた(写真)。

 また、共産党の新人候補として出馬する原田有康氏も、本町のホテル法華クラブ並びの街頭に立ち、早期解散などを訴えていた。

 小選挙区で前回の雪辱に燃える自民党の佐藤孝行衆院議員(道比例区)、市内のホテルで行われた系列道議の新年交礼会に出席し、12月の政府予算案における函館関係予算などにふれるなどし、契機のためにも予算を通すことが最優先などの考えを示した。

 いずれにしても、世論は、ここまで来れば解散・総選挙で民意を問うしかないという流れになってきており、2月解散・3月総選挙、あるいは3月解散・4月総選挙が一段と強まりそうだ。
(1.29)

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<函館地区連合・連合渡島協議会合同の新年交礼会>
鹿島会長、井上函館市長の自民・佐藤衆院議員支持の動きを牽制し、強い不快感を表明

 函館地区連合・連合渡島地域協議会(鹿島壮市会長)合同の新年交礼会が、7日午後6時から函館国際ホテルで各単産の代表・関係者はじめ、民主党の鉢呂吉雄代議士、平出陽子(民主党函館支部長)、斉藤博両道議、市議会民主・市民ネットの市議ら約200人が出席して開かれた。

 最初にあいさつに立った鹿島会長は、
「こういう経済情勢の時こそ、中長期的な視野に立って連合としての運動を示すべきはないかと考えている。しっかり論議しながらそれぞれの企業、団体の力量を判断し、今年の春闘を闘って行きたい」と語る一方、次期衆院解散・総選挙を展望しての、最近の地元の政治動向にふれ、
「(年末・年始、一連の動きに関して)非常に不愉快な思いをしながら過ごした。自治体の首長が自民党の特定の人を支持するというのは、去年の4月の(市長)選挙で、自民党(同党衆院議員)が強権的に決めた候補に反対して擁立され、(井上博司函館市長が)実現したのであって、(特定の自民党衆院議員を支持するということ)これでいいのかー。そして、昔のように中央につながって行かなければ仕事が出来ないというのはいかがなものか」云々と井上市長が自民党・佐藤孝行衆院議員支持を打ち出したことなどを強く牽制、不快感を強調した。このうえで、
「であれば、むしろファイトが湧いてきて、皆さん方のお力をいただいて鉢呂さんを全力で支援したい。皆さんとともに、一枚岩になってなにがなんでも勝たなくてはならない」と訴えた。

 交礼会にはさすがに、井上市長の顔は見られず、代わりに三ツ谷富夫助役が出席してあいさつした。

 続いて、鉢呂代議士が立ち、
「会長がふれたように、様々なことに関して、私としても必ずしも愉快なことでない」としたうえで、
「今回(衆院選)は、これからの日本をどのような方向に進めて行くのか、重大な選択のかかった選挙だ。(私としては)4期目がかかった戦いであり、この10年間の政治活動に対して有権者の厳正な審判をいただいて、皆さん方共々、2000年という大きな節目で未来の日本に責任を持って強い決意で臨んで行きたい」と力強くあいさつした。

 前回同様に比例区に回って動向が注目されている民主党・金田誠一衆院議員は、長万部における同氏後援会の新年会に出席のためとして欠席。代わって出席の秘書があいさつし、「8区小選挙区での鉢呂さんの当選に向けて全力を上げたい」などとしたメッセージを読み上げた。
(1.7)

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公明党道本、道8区で自民・佐藤孝行支持内定か!
佐藤衆院議員新年交礼会、盛況開催。
次期総選挙で動向が注目の公明党の吉田道議(道本選対委員長)が出席!

佐藤氏、今年は総選挙の年で気合い十分。午前、午後ともに1千2、3百人出席
午後の函館市内対象の交礼会には井上博司函館市長も出席し、連携を強調。

 年明け恒例の佐藤孝行衆院議員の新年交礼会が、5日午前11時と午後2時の2回に分けて函館国際ホテルで行われた。自民党北海道第8選挙区支部と佐藤孝行連合後援会が主催して会費3千円で開かれたもので、午前の部は第8区の町村である渡島・桧山両管内、午後2時からは函館市内を対象として催した。

 函館市内を対象とした交礼会には、井上博司函館市長が出席したほか、中央政界の与党「自自公」を反映して函館市選出道議で、公明党道本選対委員長でもある吉田恵悦氏も佐藤衆院議員新年交礼会に初めて出席し、次期衆院総選挙で公明党・創価学会の動向がここ道8区でも注目されているだけに、非常に関心を呼ぶものとなった。

 午前、午後ともに約1千2〜3百人が出席し、なかなかの盛況ぶりで、午前の渡島・桧山の部には両管内の自民党道議4人(野呂善市、川村正、石寺広二、国澤勲の各氏)全員と多くの町村長が出席。午後の函館市の部では、昨年4月の函館市長選における対立から、このところ関係修復・和解が地元政界・経済界などで話題になっている井上市長はじめ、桜井外治、川尻秀之両自民党道議、市長選で井上市長と争った畠山博元道議、さらには次期衆院の解散・総選挙で動向が非常に注視されている公明党の吉田道議も出席し、桜井、川尻両道議ともども演壇に上がり、「佐藤先生は自自公の要」と持ち上げ、「今回の交礼会出席は党中央と相談して決めた」と語った。
 また、自民党や保守系の函館市議も多くかけつけた。

 午前、午後の双方で最初に、佐藤孝行連合後援会の松本演之名誉会長(函館商工会議所会頭)があいさつする一方、渡島・桧山の部では渡島町村会の長谷副会長、函館市の部では注目の井上函館市長が演壇に立って佐藤衆院議員のこれまでの実績など称えるなどし、「(佐藤さんを通して)国にお願いしなければならないことがまだまだ沢山ある」などと連携を強調した。

 これらを受けて、佐藤衆院議員があいさつに立ち、今日における日本の現状などに若干ふれるとともに、道新幹線問題、道路問題、また、自らの強い政治力を持って建設着手の方向となった、函館市港町の新・市立函館病院(新築中)の隣接地における簡保福祉事業団の「新型健康増進施設」や七飯町大沼における大沼簡易保険保養センター「大沼かんぽの宿」の移転・新築などに言及した。
 そして、今年は福祉関係に力を注ぎ、来年は学校教育の問題に全力を上げたいなどと語った。

 また、あいさつの中では、「私は毎週、函館・道南に帰っているが、梶山さん(元内閣官房長官)らに、(佐藤さんは)どうしてそんなに選挙区に帰らなければならないのかと言われている。しかし、政治家は選挙に落ちればただの人になるのだから、私はやり抜くつもりでやっている。そうは言っても、相当つらい」と語り、次回総選挙の厳しさをあんに示唆。強い支持を訴えた。

 加えて、「近ければ4月頃に(解散・総選挙の)そういう段階に来る」としたうえで、明確な言葉こそ避けたが、函館市長選で争った井上市長との和解にもふれ、「井上さんら多くの方々と、志を同じくするものが提携、連携しながら(地元のために)やって行くということだ」と結んだ。
(1.5)