ニュースファイル98.8-9

駅周辺活性化の期待を担う駅前土地区画整理事業スタートへ
目玉の函館駅舎の移転・改築は2003年!

 函館駅前・大門地区の活性化・再生に望みをつなぎ、駅前周辺再開発の第一歩となる函館駅前土地区画整理事業に関して、函館市は9月21日の知事の認可を受けて事業計画を決定、公告した。これによって、同事業は事実上の着手段階となり、10月中にも測量を開始し、今年度を含む2年間で地質、測量・工事設計を行い、2000年から工事を本格スタート、道路や鉄道施設の移転が始まり、2001年以降、新駅舎の建設・現駅舎の取り壊しや民間の建物、道路工事など本格化することになった。2003年には函館駅舎の移転・改築が行われ、2004年には区画整理事業が全て完成する予定だ。

 同事業は、函館駅を含む周辺9.8ヘクタールで、都市計画道路など12路線、延長計約1,450メートルを整備し、駅前広場を現在の1・7倍に拡張するなどというもので、総事業費は約86億2千万円。この一方で、JR北海道が移転補償費などに自己資金を上乗せして函館駅舎の移転・新築を行う(現在地から海側に移転)ことになっている。


函館最大のスポーツイベント’98函館ハーフマラソン、
絶好のマラソンコンディションのもと健脚を競う!

千代台公園発着の公認コース21.0975キロ

 千代台公園を発着とする21.0975キロの日本陸上競技連盟公認コースで’98函館ハーフマラソン大会(道南陸上競技協会、函館市、道新など主催)が、絶好のコンディションのもと、9月27日午前10時の号砲とともにスタート、これまで最大の約1400人がエントリーし、最終的に約1200人が健脚を競った。

 今年で第8回目を数え、国内外の招待選手を含め、総勢1,395人がエントリーし、一般参加者は第1階大会の倍以上の過去最多の1,372人。すでに、函館における最大のスポーツイベントとして発展している。

 招待選手の中には、昨年の大会で3位には入り、今年の東京シティハーフマラソンで自己ベストを更新する1時間2分15秒を記録した雪印の横山景選手(24歳)と、同じく1時間2分台の記録を持つ鐘紡の森宗寛司選手(24歳)の若手をはじめ、ヱスビー食品の武井康真選手、旭化成の超ベテラン・宗猛選手、さらにコニカの宮田修一選手らが出場した。
 女子も昨年優勝の旭化成の後藤郁代選手ら有力選手が参加した。
 結果は、男子が旭化成の渡辺友則選手(22歳)、女子は鐘紡の栗林明美選手(21歳)が優勝した。




駅前・大門の地価下落は、今や全く「底なし」状況
商業地全体の地価下落の有り様は、「不況都市・函館」の象徴か!

 道が22日に発表した7月1日現在の函館地方の地価は、函館市内の商業地が平均で前年比14.3%も下落、7年連続10%以上の下落率となった。特に、調査地点の松風町9-15(大門広小路・フタバヤ)で26.3%、若松町7-19で25.4%の下げ幅となって、下落率は全道で1、2位、全国でも6、9位と不名誉な状況となり、駅前・大門の地盤沈下による地価の止まることを知らない下落は極めて深刻な様相になっている。

 また、商業地では、新都心の五稜郭・本町地区でも、本町7-16(拓銀五稜郭支店)で12.6%の下落で予想以上のものとなる一方、さらに、湯の川温泉地区の湯川町1-2-30(湯の浜)で20.2%の下げ幅となり、市内商業地の全体的な下落は「不況都市・函館」を象徴する格好にもなっている。

 住宅地については、総じて横ばいの逃散結果となったが、この中では七重浜など新興住宅地の地価上昇率が鈍化傾向を示し、郊外においては大規模宅地造成・分譲がどんどん行われてきている最近の状況から、今後、値下げ圧力がかかることは必至で、すでに売り出し価格などにその傾向がはっきり出てきている。

 それにしても、駅前・大門地区にみられる商業地の「底なし」地価下落は、深刻であり、未曾有の大不況下、数年先・当分は全く打つ手なしとの声も出ている。例えば、公共施設を市内各所にバラバラに立地させてしまいなど、それこそ場当たり的な街づくりのつけが、大不況相まって、函館全体をおかしくしてきているといっても過言でない。


本州最大手ゼネコン4社が代表社として仲良く分け合い、
今度は主体1工区が大成建設、2工区は清水建設

公立はこだて未来大学校舎新築工事12件の落札業者JV決定。総額90億9,480万円

 移転・新築中の市立函館病院と並ぶ大型公共工事として注目を集める公立はこだて未来大学の校舎新築工事の入札が、9月14日午前10時から函館市役所行われ、新築主体工事1工区は大成建設を代表社とする千葉建設、加藤組土建ら計7社共同企業体(JV)が入札2回目、38億7,600万円で落札、同2工区もまた2回目の入札で清水建設を頭とする平林組、徳建設ら計6社JVが19億2,200万円で落札した。

 市立函館病院の新築主体工事は、1工区が鹿島建設を代表社に、高木組、高橋組など計8社JV、2工区が大林組を代表社とする松本組、森川組など計8社JVが落札、受注しており、本州最大手ゼネコン4社が代表社として仲良く2大プロジェクト工事を分け合って受注する格好となった。

 また、函館病院、未来大学ともに、主体工事はじめ、多くの各部門工事が一部報道機関などに送られてきた事前情報通りのどんぴしゃりの落札となっており、水面下で各種憶測を呼ぶものともなっている。

   ◇  ◇  ◇

 以下は同日行われた公立はこだて未来大学校舎新築工事、12件の落札結果(各工事、最初の業者がJVの代表社)。
▽主体工事1工区
 38億7,600万円(2回目落札)
 大成建設、千葉建設、加藤組土建、伊藤組土建、澤田建設、田畑建設、三光工業の7社JV
▽主体工事2工区
 19億2,200万円(2回目落札)
 清水建設、平林組、徳建設、石井組、和工建設、戸沼建設の6社JV

▽強電設備工事その1
 2億6千万円(1回目)
 大倉電気、梶原電気工業、日本電機保全、ユタカ電機、青函電気の5社JV
▽強電設備工事その2
 5億2千万円(2回目落札)
 タマツ電機工業、テクセル、富岡電気工事、三興電機、佐藤電気工事、シマデン産業の6社JV

▽受変電発電設備工事
 2億5,600万円(1回目落札)
 樺電工業、共栄電気工事、新営電気設備、池田電気工事、車谷電気の5社JV

▽弱電設備工事その1
 1億4、700万円(1回目落札)
 日興電気、函館三協通信、日本電機保全、依田電気工事の4社JV
▽弱電設備工事その2
 2億6、900万円(1回目落札)
 協同電気通信、北興通信、函館拓北電業、本間組、若狭電気の5社JV

▽空調設備工事その1
 5億1、200万円(1回目落札)
 大明工業、池田煖房工業、川俣設備工業、旭栄工業、石武工業、環境科学研究所の6社JV
▽空調設備工事その2
 6億6、400万円(2回目落札)
 新菱冷熱工業、青函設備工業、ニシカワ産業、兼立設備工業、三益工業、松橋工業の6社JV

▽給排水衛生設備工事
 3億5千万円(1回目落札)
 東進工業、協和建設工業、三方設備工業、北斗興業、大光設備工業の5社JV

▽杭打ち工事1工区
 2億2、850万円(1回目落札)
 日本ヒューム管、猖々谷建設の2社JV
▽杭打ち工事2工区
 9、030万円(1回目落札)
 トピー建設工業、臼井興業の2社JV

 以上、12件が落札され、12件合計で落札総額は90億9、480万円となっている。



「公立はこだて未来大学」新築工事の指名業者決定!
函館以外・道南圏業者の参加枠を設定

主体工事1工区、同2工区はじめ、電気、設備など合計10件を9月14日に入札
着工済みの市立函館病院と並ぶ注目の大規模公共事業

 すでに着工中の市立函館病院の移転・新築工事と並ぶ函館市の大型プロジェクトで、2000年4月の開学を目指す「公立はこだて未来大学」の校舎新築工事は、9月14日に入札が予定されているが、これを前に、同工事に関する予備指名業者が8月28日(現説)までに決まった。

 今工事は、発注規模約99億円とされる大規模事業で、
▽新築主体工事(本体工事)1工区<7社JV>
▽新築主体工事(本体工事)2工区<6社JV>

▽強電設備工事(その1)<5社JV>
▽強電設備工事(その2)<6社JV>
▽受変電発電設備工事<5社JV>
▽弱電設備工事(その1)<4社JV>
▽弱電設備工事(その2)<5社JV>

▽空気調和設備工事(その1)<6社JV>
▽空気調和設備工事(その2)<6社JV>
▽給排水衛生設備工事<5社JV>

▽杭打工事(1工区)<2社JV>
▽杭打工事(2工区)<2社JV>

 というように、10件に分けて発注することになり、この10件に関しての予備指名業者が決定している。

 この中で、今回は先に発注・着工済みの市立函館病院の本体工事(主体1工区、同2工区)をJV(共同企業体)のトップ業者として受注した本州大手ゼネコンの2社、鹿島建設と大林組を指名から除外し、また、主体工事を2分割(1工区と2工区)する一方、この「公立はこだて未来大学」の設置・運営主体が函館圏公立大学広域連合で、渡島・桧山の道南圏各市町村の支援を受ける格好にあることから、道南圏(渡島・桧山両管内)の業者の参加枠を別枠で設定している。

 で、道南圏業者の別枠参加は、具体的に主体工事1工区で第6グループとして4社、主体工事2工区で第5グループとして5社を予備指名したほか、設備関係では給排水衛生設備工事で第4グループとして4社を予備指名し、参加させるものとなっている。

 主体工事1工区、2工区では、ともに例よって第1グループとして本州大手ゼネコンを指名し、清水建設、大成建設、竹中工務店、熊谷組、戸田建設の5社が指名され、入札参加となった。

 また、道内大手の参加枠も設定し、これについては主体工事1工区の第4グループとして伊藤組土建、秦進建設、田中組、中山組、丸彦渡辺建設の5社が予備指名された。

 道南圏、渡島・桧山の業者で指名に入ったのは、主体工事1工区で亀田工業、田畑建設、星組渡辺土建、松原組の4社。主体工事2工区で斎藤建設、坂本建設、城ヶ端建設、若狭組、和工建設の5社。給排水衛生設備工事でクドウホーム設備工業、東栄興業、花輪設備管工、北斗工業の4社となっている。



’98ツール・ド・北海道、今日・15日開幕
21日まで函館を起点に、最終・札幌までの総延長787キロ

 今やすっかり定着した国内最大の自転車ロードレース「’98ツール・ド・北海道国際大会」が、9月15日に開幕し、21日まで繰り広げられる。今年は函館市はスタートで、15日の初日には函館市内で開会式とプロローグの個人タイムトライアルがともえ大橋を舞台に行われた。

 第1ステージは、16日に函館市役所前をスタートし、江差ー熊石ー北桧山までのロードレースで、第2ステージは長万部ー寿都ー岩内。以下、第3、第4、第5、第6と南北海道を舞台に最終の札幌まで、34市町村に及ぶ全長787キロ、9つの峠を超えるという起伏に富むコース。

 外国からの5チームを含む19チームが参加している。15日午前中にはともえ大橋で一般参加のタイムレースが行われ、18に続いて、21日にも一般参加のレースが組まれている。



ユニークショップつしまが、道内最大手スーパーのラルズと
商品仕入れや物流、新店舗開発・運営などで共同事業

札幌に新会社「北海道流通企画」9月中に設立

 函館・道南を中心とする道内地場スーパー業界第9位のユニークショップつしま(本社・函館、売上高252億円)と、道内地場最大手のスーパー、ラルズ(本社・札幌、売上高728億円)が、商品の仕入れや物流、店舗開発・運営などを共同で行う新会社「北海道流通企画」(仮称)を9月中に設立すると発表した。
 資本金は2千万円で、両社が折半出資。札幌市内に本社を置き、代表取締役にはつしまの対馬孝一社長とラルズの横山清社長が就任する。

 事業内容として、商品の仕入れ及び商品開発、物流の効率化、人材の交流、新店舗の開発・運営、新業態の開発、提携・資本参加の受け皿、両社経営資源の有効活用ーの7項目を上げており、今後、中身や事業展開のスケジュールを検討するとしている。

 厳しさを一段と増す道内の流通業界の中にあって、生き残りを図るには大同団結することが必要と両社首脳が決断したもので、新しい形の業界再編として今後の成り行きが大いに注目される。ただ、新会社形式の事実上の合併に近い形態ではないか、との見方も業界筋から出ている。



丸井今井に主要取引先の大手アパレルメーカー7社が資本参加し、筆頭株主に。
信用力一気に増し、大きく踏み出す経営再建!

 経営再建を懸命に目指す本道地場最大の百貨店、丸井今井(本社・札幌)に対して、本州の主要取引先で構成する「三都まるい会」が商品供給などで結束して支援する方針を先に打ち出したが、今度はこの会の主要メンバーである、わが国有数の大手アパレルメーカー7社が、今井春雄前社長が所有していた8.18%の同社株式を引き受け、事実上の筆頭株主となって資本参加することが明らかになった。

 丸井今井側の要請に応えたもので、これによって同社の信用力が一気に増し、各金融機関の協力を得て経営再建に大きく踏み出す見通しが決定的になった。

 今井前社長が所有していた株式を取得し、資本参加するのは、オンワード樫山(本社・東京)はじめ、レナウン、三陽商会、東京スタイル、ナイガイ、小杉産業、ワコールのそうそうたるアパレルメーカー7社。オンワード樫山が2.18%を引き受け、他の6社が1%ずつ引き受けるというもの。今井前社長は借入金の返済に充てるため、所有していた同社株式を手放し、丸井今井に預けていた。

 同社は、今井前社長が筆頭株主であったが、借金の返済代わりに手放したため、一時的に同社従業員持株会が5.23%で筆頭株主になっていた。



これまでの冷夏で、夏物商戦はダメ、中元商戦もダメ、そして稲作も心配される状況。
せめてもの救いは、観光客の入り込みが健闘し、公共工事が多く出ていることで最悪をなんとか回避!

 戦後、未曾有の不況が続く昨今だが、函館地方の経済状況も夏場になっても一向に冴えない様子となっている。
 大変な不景気の中でせめて天気でも真夏らしくカッと暑くなって、と期待されているが、夏型の暑い日が続かず、まして少ない。今のところ、冷夏の様相色濃く、正念場を迎えている稲作に影を落としているほか、夏物商戦が全く不振で、期待された中元商戦も思わしくない。果ては、函館名物のイカ漁も全く不振ときている。
 函館の夏の最大のイベントである函館港まつりも期間中、真夏らしく暑くならず、お祭り商戦もお寒い状態で終わった。

 すなわち、問題の個人消費は、冷夏の様相相まって一向に改善されず、一方で新設住宅着工戸数は依然振るわず、新車販売も長期にわたって低迷、家電もさっぱりダメな状況にある。企業の生産活動も引き続き低調裡に推移している。

 このような中でせめてもの救いは、観光ががんばっていることと、公共工事の発注が進み、前年を上回っていることなどで、これによって最悪をかろうじて回避している様子にある。観光客の入り込みがツアーを中心にまずまずの状況で推移しており、函館・道南の空の玄関、函館空港などはにぎわっている。

 それにしても、心配されるのは冷夏による稲作の成育状況であり、せめてこの先1カ月くらい真夏の暑いが待望される昨今である。今年は太平洋高気圧が弱く、勢いオホーツクなどから北からの冷たい空気が入りやすくなっているようだが、とにかく暑くなって欲しいものだ。



函館圏の100歳以上の長寿者は37人。5人に4人が女性

 今月15日は「敬老の日」だが、函館市、上磯、七飯、大野の1市3町の100歳以上の長寿者は、8日現在で37人で、昨年に比べ4人増となっている。
 内訳は、
女性が28人、男性9人で、5人のうち4人が女性。最高年齢は木古内町の村上サキさんで、明治26年生まれの104歳。

9月下旬に学術分野で学会の大型大会など目白押し。
他各種全国・全道大会、続々開催され、函館観光に大きく貢献!

 函館の近年、平成に入ってからは、全国・全道規模の各種大会・総会などが市内で数多く開催され、これが函館観光の入り込みに大きく貢献し、平成9年度では112件の開催、参集人員4万2千8百余人までにもなっているが、今年度はさらに前年度を上回る124件、4万8千人の参集が見込まれている。
 すなわち、函館市はコンベンション都市としての側面を一段と強め、函館観光発展の大きな一翼を占めるまでになっているわけで、8月に引き続いて9月以降、今秋にはスポーツイベントなどを含めて大型大会が目白押しになっている。

 で、この中では、この9月下旬に学術分野での学会の大会が相次いで開催される段となっており、不況下のもとでの大型開催として歓迎されている。以下、これらを紹介するとー。
 まず、9月23日から26日の4日間の日程で日本水産学会秋季大会が北大水産学部で開かれ、約1千人が参加する。次に、9月26日と27日には日本教育工学会が道教育大学函館校で開催され、海外からの約50人を含む約650人が参集する。
 そして、9月30日と10月1日には日本応用物理学会北海道支部の学術講演会が函館勤労者総合福祉センター(サンリフレ)で開催という具合だ。

 学術関係ばかりでなく、9月は各種大会が目白押しで、13日には全道珠算競技大会が約500人規模で開催され、17日には市民会館で北海道法人会の全道大会が1千2百人規模で開催。

 スポーツ関係では、ツール・ド・北海道が9月15日に函館起点で始まり、16日まで函館地方が関係する。9月27日には地元主体だが、函館ハーフマラソンが予定され、過去最高の約1、400人が参加する。



アブラゼミの鳴かない今年の函館の夏!
極端な冷夏ではないが、太平洋高気圧のこなかった夏を象徴

 今年の函館の夏は、最高気温が25度を超えた日がこれまでに数日しかなく、また日照時間も少ないという状況になっているが、カッーとした暑い日が極端に少ないこともあってか、アブラゼミの鳴かない夏ともなっている。
 函館海洋気象台の話では、函館では8月2日に市内日吉町でアブラゼミが鳴くのを観測したとしているが、例えば、いつもなら真夏の訪れとともにうるさいほど聞かれる五稜郭公園界隈でも全くセミの鳴く音はなく、この点でも極端な冷夏ではないにしても、夏の太平洋高気圧がこなかった函館地方の今年の夏を象徴しているようだ。

 道内でのアブラゼミの観測は、札幌と函館、そして倶知安で行われているようで、函館では平年日なら7月26日頃で、これまで一番早かったのは1962年の7月1日であったという(同気象台)。平年の7月26日の平均最高気温は25.2度ということで、日本でごく普通に見られるアブラゼミは夜も昼も20度を超え、最高気温が夏日になる時季とされるようだ。

 このアブラゼミが、今年はほとんど見られず、ジージーという鳴き声が聞かれないさびしい夏になっている。函館の今年の夏は、どちらかと言えば7月はまずまずの天候であったが、8月に入ってからが暑い真夏とはほど遠く、8月5日に27.3度、そしてお盆過ぎの18日になってしばらくぶりに27.8度と25度を超えた。そして、気温もさることながら、日照時間が少なく、農作物への影響も心配される様子になっている。



函館市内の最高路線価は丸井今井函館店前で、1平方メートル当たり64万円。バブル期の約半分に

 相続税や贈与税、地価税の算定基準となる1998年分の路線価が発表されたが、函館での最高路線価は函館市本町の丸井今井函館店前で、1平方メートル当たり64万円(坪当たり約211万円)となり、前年比14.7%減で6年連続の下落になった。

 92年当時がピークで1平方メートル当たり124万円であったから、ざっと半分になった格好にある。函館税務署管内でも路線価は総じて下落している。



函館・湯の川温泉は、不況下の昨今の温泉ブーム・節約ムード観光にぴったり!
今夏、結構な入り込みをみせる反面、売上げは今一つ

 今年の夏の函館観光は、不況下でほとんどの業種で売上げ不振がみられる中、まずまずの入り込み実績になっているようだ。特に、湯の川温泉は、街の中にあるというロケーションが現下の温泉ブームのもとでうけている様子にあり、超満杯が続いたということではないが、結構の入り込みをみせたようだ。

 函館観光の今夏と特徴としては、冬場の格安ツアー客主流から、グループ、少人数や家族連れの客が目立っていること。マイカーやレンタカーを利用した客、不況を反映して安上がり指向の観光客が多い。
 消費不況に代表されるように、世の中全体が節約ムードであり、観光面でもそれが顕著に表れている。お盆休み期間中などにあっては、飛行機便が結構、余裕があったのに対して、フェリーが例年以上に混雑していたことにも、それが表れていた。

 このため、人はかなり入ったが、売上げは大したことがないという状況となり、湯の川温泉のある地元大型ホテルでは、客数は約10%ほど伸びたが、売上げは5%くらいと話す。それでも、売上げが10%も伸びたことは大いに歓迎されるわけで、湯の川温泉街全体としても今や年間を通じて道内有数の入り込み状況をみせており、函館観光発展のリーダー格の一翼を担っている。

 この点、道内・全国各地の温泉地をみても、どこもよいというのではなく、ちなみち日本を代表する温泉地の熱海などは最近の報道をみても、不振を極めている。で、湯の川温泉の場合は、山里離れたところに所在する温泉地とは全く別で、観光地の函館という街の一角に所在していることが、昨今の温泉ブームの中で大いにうけている(地元大型ホテル関係者)。函館観光を大いに楽しみ、そしてそこには温泉があるという恵まれたロケーションが強みとなり、これが目下の不況下の少人数などによる観光指向にぴったりとなっているようだ。



今年のイカは高い!近年の豊漁から一転して、極端な漁不振!

 函館の夏の「うまい食べ物」の主役はなんといってもイカ刺しだが、今年はこれまでのところ、この安くて美味しいイカ(マイカ=するめイカ)が近年の豊漁から一転して漁の極端な不振から高い。朝とれたイカがスーパーや市場に並ぶが、今年はいまいちパットせず、小売値も高く、例年よりも3割程度も高いという。いや、例年の感覚からすれば、非常に高い。

 要はとれないないことによるが、今年はどうもあまり期待できないなどというさびしい予測も出ている。

 函館市水産物地方卸売市場は先般、6月1日から7月20日までの水揚げをまとめたが、これによると同期間中の水揚げは526トンに止まり、前年同期のわずか25%でしかない。そしてキロ当たりの値段は平均で470円で、これは前年同期に比べ約3倍の高値にもなっている。

 マイカの漁は、8、9月が最盛期で、この時期の漁り火も函館の大の夜の風物詩だが、魚影とやらが薄い今の様子では期待できないともいわれている。とはいえ、なんとか漁の好転を期待したいもので、安くて美味しいイカが待たれている昨今だ。



加藤榮好堂(本社・七飯町)の「榮好堂美原店」5日オープン!
道南最大級の書籍・文具・CD・ゲームソフトの大型複合店

〜函館地区はまさしく書店大競争時代に突入〜

 地元最大手のスーパー、ユニークショップつしまの初の第1種大型店、「フードセンターUバリュー美原店」の建設工事が真っ盛りで、今秋10月末にオープン(予定)するが、これに先立ち、本体のスーパーに隣接して書籍・文具・CD部門などを担う加藤榮好堂(本社・七飯町本町)の「榮好堂美原店」が、5日(水)オープンの運びとなった。
 売場面積約350坪(約1千2百平方メートル)という道南最大規模の書籍中心、最新エンターテイメント・マルチメディアステーションで、加藤榮好堂の函館市内進出第1弾となっている。

 函館地区では、つい最近、市内桔梗町・国道5号線沿いに地元書店最大手の森文化堂が、同社チェーン7店目、売場面積約240坪の複合型大型書店(書籍、CD、ゲームソフト、文具)として「森文化堂・桔梗店」をオープンしたばかり。また、昨年には市内湯の川の「せいきょう湯の川店」に本州大手の書店が進出・オープン、他本州大手書店も前後して進出してきており、函館地区はまさしく書店大競争時代に突入している。家電業界と同様に、中途半端な書店は生き残れないような状況と化してきている。

  ☆   ☆   ☆

 加藤榮好堂の函館市内進出1番店である「榮好堂・美原店」はとにかく大きい。売場面積は約350坪で、このうち書籍部門が約200坪、文具が約100坪、CD・ゲームソフト部門が約50坪という内訳になっている(関係者)。駐車場はひとまず80台でオープンとなったが、追ってつしまのUバリュー美原店全体がオープンすると、350台規模になる。

 書店を中心に、文具、CD・ゲームソフトの各部門を併設した複合店としては道南最大規模になっているわけで、書籍では総数16万4千冊を揃え、文具部門ではパソコンも取り扱い、CD・ゲームソフトでは人気ソフトの体験コーナーも開設する、等々様々に趣向をこらし、マルチメディアステーションということを全面に打ち出している。

 加藤榮好堂によると、函館市内ではさらにもう1店舗新設する方針にあるといい、すでに開設済みの江差の他、郡部では物件次第で出店の意向にあるとしている。