ニュースファイル1998.5〜6


「大門・夜の朝市」「大門ナイトバザール」
「フリーマーケット」も。会場はグリーンプラザ

 さいかデパートに店舗を構えていた2つのキーテナントの閉鎖・撤退などというように、今年も今だ商店街の衰退に歯止めのかからない大門地区商店街の活性化の一つにと昨年から始まった「大門ナイトバザール」が、6月27日(土)午後5時から大門商店街グリーンプラザ(広小路)で開かれ、多くの市民が訪れた。
 バザールに先だっては、午後1時から、グリーンプラザのステージ前で「フリーマーケット」も開催された。

 バザールは、同地区の函館都心商店街新興組合が主催し、函館朝市の関係業者が日頃の感謝もこめて協力し開催したもので、JRコーナー、朝市屋台コーナー、フリーマーケット、スペシャルセール、縁日広場の5つのイベント会場で構成、いわゆる「夜の朝市」の店開きとなった。魚介類はじめ、野菜、果物など限定破格の特別奉仕で売り出され、食べ物・飲み物の店も繰り出し、ちゅっとほろ酔いで夜の買い物が楽しめた。

 今夏は、6月27日を皮切りに、7月25日、8月22日、9月26日といずれも土曜日に開催。
 がんばれ、駅前・大門商店街!



産業道路界隈を舞台に展開する、家電販売・大手店舗間の「食うか食われるか」「生きるか死ぬか」の大競争。
中途半端な店は今後ますます閉鎖に追い込まれる!

道南最大級のメガ店舗、そうご電器の「YES函館」25日・注目のオープン
来春にはトイザらスとともに、デンコードーのメガ店舗も産業道路に新設

 さいかデパートからの撤退問題で話題になった道内大手家電販売のそうご電器(株)(本社・札幌)が、さいか店を含む函館市内3店舗をスクラップ・統合する格好で新しく建設した「YES函館」が6月25日、注目のオープンの運びとなった。
 道南最大級のスケールを持つ家電・ソフトの大型複合店で、市内昭和3丁目の国道5号線沿い・ホテルオークランド斜め向かいに、177台の駐車場を完備して新登場した。1階がハード、2階がソフトという2館スタイルで、2階のソフト館には本、ビデオ・CD、TVゲーム、文房具の各売場を備え、ビデオ・CDのレンタル部門に至っては夜中の12時まで営業、家電品修理の「クイックサービス」コーナーの設置、パソコン教室の開設などソフトに格段の力点を置いた「メガ店舗」になっている。

 承知のように函館地区における家電販売は、そうご電器はじめ、デンコードー、コジマ、マツヤデンキ、ベスト電器(カウボーイ上磯店内)、加えて、既存大型店の長崎屋函館店やダイエー上磯店の店内店舗、等々という具合に、道内外大手(量販店)がこぞって進出し、しのぎを削っている状況にあり、このような中でのそうご電器の約2千9百平方メートルものいわゆるメガ店舗の出現で、成り行きが非常に注目されるものとなっている。

 この「YES函館」に続いては、デンコードーが、米国系の世界的な玩具販売大手、トイザらスと組む格好で、産業道路沿い、前の北海道マイホームセンター跡地に、2店合わせて店舗面積5,733平方メートル、トイザらス(2階)約15億円、デンコードー(1階)16億円前後の年間売上げを目標とする、これぞ超大型複合店(駐車場280台)を来春4月にオープンさせる段取りにもなっている。

 これら各量販店の店舗は、いずれもほとんどが産業道路沿いに並んでおり、この産業道路に近い国道5号線沿いに今度のそうご電器「YES函館」が出現といった調子で、函館地区における家電業界は、産業道路界隈を舞台に、今までにも増して「食うか食われるか」「生きるか死ぬか」の激烈なる戦いに突入してきている。今後の情勢として、中途半端な店舗は、閉鎖・撤退に追い込まれること必至だ。



松本博氏(函館市議会元議長)自己破産問題関連の藤電気工事、ついに不渡り惹起
市立函館病院工事・受注業者のまたも不渡り事故!

 昨年末に前社長で、顧問でもあった家業の(株)松本組から自己破産の申請が函館地裁に出され、世間を唖然とさせた松本博元函館市議会議長((株)松本組前社長)と手形融通のかかわり合いですっかり有名になっていた藤電気工事(株)(函館市昭和4丁目、代表取締役・佐藤悌史氏)が、ついに6月22日、支払手形の不渡りを惹起、きびしい局面に陥っている。

 同社の佐藤社長は、函館商工会議所の議員も務める経済人の一人だが、松本博氏とのつきあいが深く、松本氏の要請等で約束手形などを発行、債務保証など行い、松本博氏破産関連・かかわり合いのある業者の一つとして一気に注視され、今日に至っていた。

 松本博氏に関する債務保証は1億1千万円で、自己破産事犯の発覚当時にあっては、そのうちの4千2百万円ほどを松本組など関係者によって決済され、残りについて何とかかんとな資金を回してきたようだが、ついに支えきれず、今事態になったとされている。先行きはきびしいとの見方が強い。

 ときに、藤電気工事は、建設中の大型プロジェクト、市立函館病院移転新築工事の本棟受変電発電設備工事6社JVの一角を占めている。東光電気工事、タマツ電機工業、協信電器工業、三興電機、佐藤電気工事の5社とJVを組み、8億5千万円の受注をしているわけで、最終的に破綻、事実上の倒産となれば、市立函館病院の工事でまたも倒産業者の発生となり(先般、衛生設備工事JV参加業者が倒産)、市の業者指名・発注のあり方が問われる事態ともなりかねない様相だ。

 それにしても、松本博氏関連手形振り出し騒ぎは、関係業者の経営窮状・表面化が取り沙汰され、ここにきて改めてクローズアップされる事態にある。


市内百貨店の中元ギフトセンター本番入り・最盛期へ!
「反転攻勢のキッカケ」狙う百貨店。今後の消費動向占うものに。

 低温続きで本格的な夏の訪れが待ち遠しいが、函館でも早くも中元セールがスタートし、本格化している。

 6月下旬にボーニモリヤ(棒二森屋)と函館西武が中元ギフトセンターをオープンさせ、再建問題が注目を集める丸井今井函館店も先般すでに、ギフトセンターを開設、という具合で、百貨店を中心とする大型店の本格的な中元セールシーズンが最盛期を迎えている。

 厳しい経済環境下、百貨店・大型店の売上げ動向もまた、前年同月比割れが依然続くなど、消費者の財布は固いが、市内百貨店はどこも「中元が売上げの反転攻勢のキッカケになればー」と全力投入している。早くから、法人への取り組みが本格化し、ギフトセンター開設とともに、個人への働きかけも一気に本番入りとなり、新聞折り込みなどの宣伝にも努めている。

 函館西武が8月2日まで、丸井今井が8月11日までというように、8月上旬までギフトセンターが開設されることになっており、勝負・ヤマ場となっている7月を中心にどの程度盛り上がったものになるか、今後の消費動向を占うものとなろう。


YOSAKOIソーラン、観客動員180万7千人で、経済波及効果161億円
217万人、292億円のさっぽろ雪まつりに迫る勢い

 今年で第7回目となった札幌のYOSAKOIソーランは、過去最多の280チームが参加し、6月3日から7日まで繰り広げられ、一段と全道的な大イベントに発展するとともに、全国的にも非常に注目を集めるものとなったが、札幌商工会議所を中心につくられている同祭り組織委員会は、今年の観客動員数は予想の160万人を上回り、昨年よりも42万人多い延べ180万7千人で、経済波及効果は昨年よりも31億円増の161億円との試算をまとめた。

 さっぽろ雪まつりが動員数で217万人、昨年度の場合で経済波及効果が292億円とされており、YOSAKOIソーランは数えること7回目にして雪まつりに迫る勢いを見せてきていると言える。




つしま、初の第1種大型店「フードセンターUバリュー美原店」起工式

 地元最大手のスーパー、ユニークショップつしま(対馬孝一社長)初の第1種大型店となる「フードセンターUバリュー美原店」の起工式が、6月13日、函館市美原3丁目、渡島合同庁舎向かいの建設地で行われ、本格着工の運びとなった。10月中旬のオープンを目指している。

 起工式では、土地・建物オーナーの道南自動車学校(株)の松崎勉会長とキーテナントのつしまの対馬社長がくわ入れを行い、工事の無事安全・完成を祈願した。施工は清水建設と森川組などのJV。約1万7千平方メートルの敷地に、A、B2棟約7千2百平方メートルの大型店舗を建設する。



道南漁業資材の下請け関連会社2社が自己破産

 (株)道南漁業資材が会社更生法を申請、これを函館地裁が受理し、事実上倒産したのに伴い、同社関連とされる(有)富士合金工業所、及び(有)函館漁網の2社が、6月10日付けで同地裁に自己破産の申し立てを行い、連鎖倒産した。

 両社はともに、道南漁業資材の工場敷地内に本社を置く下請け関連会社で、富士合金工業所は金型など製造、函館漁網は合成浮玉などを製造している。



道南漁業資材、会社更生法申請し事実上倒産!

 65年からはゴム長靴目メーカーのミツウマ(小樽)に支援を受け、函館の漁業資材製造の著名会社である樹脂製品、発砲スチロール魚箱などの製造・販売の道南漁業資材(小川章吉社長)が、9日までに函館地裁に会社更生法の申請を行い、同地裁から財産保全命令を受け、事実上倒産した。負債総額は約16億円といわれる。

 91年12月期に約13億円の売上げ実績を見せたが、その後は漁業環境の厳しさなどから売上げが減少し、昨年12月期には9億5千万円まで落ち込んだ。経営が苦しいところにもってきて、この5月の取引先の倒産で貸し倒れが発生、資金繰りに窮した。



はこだてビールが、新企画「オリジナルラベル」

 函館地ビール第1号の「はこだてビール」(醸造・販売=マルカツ興産)では、ご希望のメッセージをラベルに印刷できる「オリジナルラベル」地ビール商品の取り扱いを始めた。

 結婚式の記念品など特別な人への贈り物、入学、就職祝、季節の祝い等々に合わせてお好きなメッセージを入れられるという新しい商品企画。同社の主力商品の「アルト」「ヴァイツェン」「エール」の3本セット(1,800円)か、6本セット(3,600円)の2種類で、原則30セット以上(各種相談に応じる)。

 はこだてビールは、96年12月のデビュー以来、非常に好評で、今や道内トップクラスの地ビールに発展し、函館の特産品に名を連ねている。今度のオリジナルラベルも「地域密着のコンセプトとして、はこだてビールを通じて函館の名を各地にPRできればー」(同社規格開発課)としている。



気軽に入れて好評な函館朝市の回転ずし「いかにすし」
活!うまい!安い!の三拍子。豊富なネタ揃い。

 昨今の回転ずし人気は大変なものがあるが、函館の観光スポットの一つである函館朝市のメーンストリートに函館魚河岸直営の回転寿司「いかにすし」がこの春、装いも新たにオープン、観光客はもとより、若い人から年配者まで幅広く地元客らが人気を集めている。

 場所は、函館朝市場の並び、ホテルニューオオテの斜め向かい、日産レンタカーの向かいで、函館朝市サクラ観光A棟の1階。来店客には隣接するサクラ観光パーキングで無料駐車がOKということから、マイカー客もすーと入ることが出来、店構えもちょっとした居酒屋感覚で入りやすい。

 活!うまい!安い!を全面に打ち出し、120円の皿から180円、220円、280円、380円という価格帯。ネタ揃いは非常に豊富で、無論のこと、お好み注文も気軽に出来る。ちなみに、120円皿では、まぐろ、いか、甘えび、どびっこ、こはだ、たらこ、さば、等々30種もといった具合だ。

 70席ほどのスカッとした朝市という場所柄ならではの装いの回転ずしであり、昼11時から夜9時までの営業で(年中無休)、昼飯時から結構な入りを見せている。寿司を食べながらじっくり一杯というのにも好都合の、ここ朝市界隈ただ一軒の回転ずしで、気軽に利用できるとなかなか好評のようだ。



市立函館病院新築工事・衛生設備工事の
共同企業体構成の市内配管業者が倒産!

 2000年秋の完成目指す大型プロジェクト、市立函館病院の移転新築工事が建設中だが、衛生設備工事を請け負っている共同企業体構成(6社)の函館市内の配管工事会社が5月末までに倒産し、このため、倒産会社に割り当てられていた請負額を残りの5社で割り振っていたことが判明した。

 5月までに2度目の不渡り事故を起こし、事実上倒産したのは函館市美原1丁目の尚角社(角野久美恵社長)。同社は、市立函館病院の設備工事関係の入札で、斎久工業、協和建設工業、ニシカワ産業、港工業、松橋工業と6社構成の共同企業体に参加、同企業体は本棟衛生設備工事その1を落札した。落札・請負価格は11億5,500万円で、そのうちの5%を受け持つ形となり、昨年12月に市と請負契約を交わした。

 ところが、2度の不渡りで倒産となり、請負不可能・不的確となったため、急ぎ残りの共同企業体構成各社は運営委員会を開き、尚角社の企業体からの脱落を決め、市もこれを承認、尚角社の5%請負分を各社の請負額の割合で応じて分割した。まだ、同工事は本格化していないが、今後の工事に支障はないとしている。



函館新外環状線、待望の高規格道路・計画路線に指定!

 建設省は、16日、自動車専用道路である地域高規格道路に全国で新たに54路線を計画路線に追加指定したが、このうち道内関係は4路線で、道南では函館市内の函館新外環状道路(延長15キロ)と渡島管内木古内町と松前町を結ぶ松前半島道路(延長60キロ)が計画路線に指定された。

 計画されている函館新外環状道路(新外環状線)は、産業道路の渋滞緩和から、早期建設が切望されており、函館新道(同縦貫自動車道につながる)と函館・江差間の高規格道路と連結する。

 待望の計画道路になったわけで、早ければ本年度中にルートの選定などに着手し、数年後に着工の運びになる。ただ、遺跡の発見などが予想され、この発掘がどうなるかで工事が大きく左右されるため、先行き懸念もされている。



下水道・道路工事など積み上げ、景気対策に31億円<函館市補正予算案>
緊急不況対策として従来の一般貸付より断然有利な新貸付金「経営活力資金」を創設!

人口増加策として、新婚夫婦の家賃を補助するユニークな制度創設も

 この4月に4選を果たした函館市の木戸浦市長は、11日、過去最大の30億9,400万円の景気対策を含む総額76億1千万円の補正予算案(一般会計と下水道事業など5会計)を発表した。

 このうち、一般会計は50億9,800万円で、不況対策の目玉、緊急措置として中小企業への新貸付金「経営活力資金」を創設し、7億6,690万円を計上した。現在、市の制度融資として「一般貸付」があるが、これよりも「経営活力資金」は利率が1.1%(一般貸付は1.5%)、限度額が2千万円(同1千万円)、貸付期限が7年(同5年)、と有利なものになっており、融資枠は総体で20億円(市商工観光部)。不況対策としての時限的な新貸付金の創設としている。

 ほか、景気対策としては、国の総合対策で地方に配分される事業をほぼ盛り込む形で、道路・下水道など公共事業を積み上げ、下水道整備事業で18億2,850万円、道路橋梁新設改良事業8億3,150万円、港湾施設整備3億7,270万円を増額した。下水道事業の大幅な積み上げで、普及率は本年度末では前年度比4%上昇し、84%に向上する見通しという。

中央図書館や箱館奉行所建設構想に調査費、
サハリンとの経済交流促進関係にも幅広く予算を計上


 他方、主な事業としては、店舗の閉鎖・撤退など相次ぎ、地盤低下著しい函館駅前・大門地区の再生を図るための中心市街地活性化基本計画の策定費として1,930万円を計上したほか、五稜郭の渡島支庁跡地で予定している中央図書館・中央生涯学習センター構想に調査費100万円、市民プラザ(亀田福祉センターに代わる仮称)と箱館奉行所復元構想の調査費として各50万円を計上。道指定有形文化財の旧金森洋物館を98と99年の2年間で解体・復元するための事業費に1億5千7百万円。函館青年会議所が計画する世界1大きなクリスマスツリーを飾る「はこだてクリスマスファンタジー」の開催には200万円の補助金を予算化した。等々、市民・団体の要望に広く応えるものとなっている。

 サハリン石油・天然ガスプロジェクトの支援基地誘致推進などを展望し、ロシア・サハリンとの経済交流促進に函館地域経済の新たな活路を見出そうとの見地から、日ロ交流推進関連として総額2,770万円を予算化した。この中で、サハリン開発支援基地推進調査費に約300万円、在札幌ロシア領事館函館事務所開設で促進経費として110万円、ロシア極東国立総合大学函館校へ初の補助金2千万円、サハリン進出目指す函館クリーニング商組への補助100万円、等々を計上している。

 人口増加対策の新規事業という観点から、西部地区の民間賃貸住宅に新婚1年以内の夫婦が新居を構える場合、月額最大2万円を補助するという「西部地区ヤングカップル住まいりんぐ支援事業」を新設した。今夏8月に制度を立ち上げ、10月から申請を受け付けるとして600万円を予算化した。ユニークな制度創設として注目される。

 また、老朽化してきている中央卸売市場整備に2億7,390万円を計上。



大学の名称「公立はこだて未来大学」に決定!
〜極めてユニークな名前で、広く話題を投じそう〜

 2000年の開学を目指している函館圏公立大学広域連合の大学の名称が、「公立はこだて未来大学」に決まった。極めてユニークと言える名称であり、今後、広く話題を投じそうだ。

 函館公立大学(仮称)の名称については、先に公募が行われ、同広域連合事務局の話では、1,513点、814種類の応募があったという。この中には「公立函館みらい大学」と「公立函館未来大学」というものがあり、開学準備委員会、計画策定専門委員会では、この公立函館みらい(未来)大学をはじめ、函館公立大学、函館工科大学、函館湧源大学、函館創造大学の5点を名称の候補として選び、広域連合議会の意見も聞き、いろいろな角度から検討の結果、キーワードを「みらい(未来)」とし、応募のあった「公立函館みらい大学」及び「公立函館未来大学」の一部を修正する格好で、最終的に「公立はこだて未来大学」に決定した。

 決定理由として、
▽21世紀を展望した、新しい発想による大学づくりを目指す当公立大学において、新鮮さや独創性、及び将来性を国内外に広くアピールできる。
▽「未来」という印象深く、明るい語感を持つ言葉に加え、「函館」をひらがな表記したことで、視覚的にインパクトを与えることができる。
▽少子化を背景とした大学間の生存競争が激しくなる中で、若者を引きつける魅力がある。
▽「公立」と「はこだて」を含んでおり、設置形態と立地場所が明示されている。
▽既存の大学と混同されない特徴的な名称である。
ということを列記している。

     ☆   ☆   ☆

 公募の中で「みらい(未来)」とした応募の理由では、21世紀に向けて人類に大きな影響をもたらす情報科学分野の最先端を担う大学として「常に先を見つめる」ことをモットーに、日本や世界に貢献することを希望する、との要旨であった。

 公募の結果、優秀作品には、「公立函館みらい大学」とした八雲町の小川勝士さん(43歳)と「公立函館未来大学」とした札幌市の大畑良子さん(62歳)の2人、佳作には、「函館未来大学」とした北見市の江平克宏さん(32歳)と函館市富岡町の福士菜穂子さん(42歳)、それに「未来大学」と応募した函館市上湯川町の山田美紀さん(16歳)の3人を選んだ。



日韓漁業問題、こう着状態打開に漁業・水産問題の第一人者、
自民党国際漁業問題特別委員長の佐藤孝行衆院議員、訪韓。政治会談に期待!

 政府間交渉が決裂し、協定破棄まで行ってしまい、先行きの見えない日韓漁業問題の打開には、政治家協議による政治合意を土台に、交渉を再スタートするしか方策はない、とのことから水産・漁業問題の第一人者、本道選出の佐藤孝行衆院議員が、自民党国際漁業問題特別委員長として、6月24日、韓国を訪問、25日には金大中大統領との会談も予定されるなど、政治会談の成果が期待されている。

 日韓新漁業協定の締結に向けて、政治家主導のトップレベル協議を韓国側と行うための佐藤特別委員長の訪韓で、韓国漁船の北海道沖などでの自主規制無視の操業が大問題になっているだけに、佐藤氏訪韓の行方が非常に注視されている。

 佐藤特別委員長としては、韓国漁船の自主規制復活を大前提に、韓国に対して、沿岸での漁獲減対策から栽培漁業を振興するための技術的・財政的支援を提案する意向のようで、精力的に交渉のこう着状態打開を目指す。

 外相、農水産相をさておいての佐藤氏訪韓であり、韓国側も佐藤氏のかじ取りに大きな期待を持ち、訪韓を強く要請し、実現の運びとなったとされる。
 国内外の漁業問題に関しては、今の政治家でわかるのは佐藤氏をおいて他にいないことを示す動きともなっている。



舌の根も乾かぬうちに、市議戻り宣言
先の市長選で敗退の岩谷氏、さっそく来春の市議選出馬へ


 4月に終えたばかりの函館市長選で木戸浦市長の多選・4選批判を全面にかかげて出馬し、大差の次点で破れた前市議の岩谷正信氏(54歳)が、来春4月の統一地方選第2弾として行われる函館市議選に出馬し、カムバックを目指すことになった。

 この岩谷氏の市議選出馬は、市長選が終わって間もない5月に入ってすでに現職市議らの間でささやかれていた。これが早くも、市長選で岩谷氏を支援した市民団体「新しい風邪・函館をつくる会」の6月7日開催の総会、その後のパーティーでに岩谷氏自らが出馬の意向を示し、現実のものとなってきたわけで、「市長選に出ては敗退し、市長選と市議選が1年ずれていることをいいことにして、すぐに市議に戻る」といったパターンに批判の声も挙がっている。

 岩谷氏にあっては、市長選出馬表明当時、「噂される道議選出馬などは考えていない。負けても次の(4年後)市長選に再度挑戦する」などと語っていた。

 ところが、舌の根も乾かないうちの、さっそくの市議戻り宣言のようで、「4年後の市長選に挑戦するために市議に戻り、市長と政策論争をする」などと、格好のいいことを言っているが、見方によっては単なる職探しとしての市議カムバックと見れなくもなく、最近のとみに多い、このような安易な政治家の行動は政治・政治家不振を増幅させるもので、今後、物議をかもすことにもなりそうだ。



来春の道議選渡島管内/中崎昭一氏、今期限りで引退
後継候補に前網走土現所長の石寺広二氏を推薦

〜三度目の正直狙う・河野光彦氏も出馬し、民主党系も2人擁立で大激戦必至〜

 来年4月の統一地方選前半の中で行われる道議選渡島管内(定数4)で、高齢から動向が注目されていた自民党の中崎昭一道議(71歳)が、先般までに今期限りの引退を表明する一方、後継者として中崎氏と同じ道庁・土木現業所出身の石寺広二氏(53歳)を推薦する意向を固めた。

 今期限りの引退は、4月30日に中崎氏が七飯町で開かれた同町連合後援会役員会で表明し(関係者)、その席で同町に本籍を置く前網走土現所長の石寺氏を後継に考えていることを明らかにした。

 中崎氏は、函館土現所長などを務めた後、1975年に初当選し、現在6期目。七飯町を最大地盤に、上磯町、大野町、さらには八雲町などを主たる地盤にして連続当選、土現の出身ということから土建業者が支持者の中心となっている。後継候補として土現の後輩である石寺氏を指名したということで今後の成り行きが注目される。

 渡島管内の道議は、現在、自民党が中崎氏のほか、3期目の野呂善一氏、2期目の川村正氏、そして民主党系として前回初当選の岡田俊之氏の4人。中崎氏を除く3人現職は再選を目指しており、今回は民主党サイドが岡田氏に加えて、さらに新人1人を擁立方針にあるほか、保守系候補として過去2回出馬し、涙をのんだ河野光彦氏が再度立起する。河野氏は三度目の正直にかけている。

 このため、自民保守系4人と民主党系2人、また前回見送った共産党が今回は擁立する構えで、大激戦が予想される。



事態は深刻!「身も心も忍耐の限り、それも限度」
遅々として進展しない函館山登山道交通渋滞問題、次善の策も打ち出せず?

【解 説】 観光シーズン本番入りとなって、函館観光では相も変わらず「夜景を見るのも命がけ」ならぬ、「身も心も忍耐の限り、それも限度」といった状況が続いている。毎年恒例のように、函館山からの夜景見物に向かう観光バスやタクシー、マイカー(夜間は時間的に乗り入れ禁止だがー)による交通渋滞が大変なもので、観光客らがバスに長時間にわたって閉じこめられ、トイレにも行けない有り様にあり、加えて、運転手は過労とストレス、まして時ならぬ救急車の通行にも支障が出て、マヒ状態もいいところ。

 これには、とにかくなんとかしなければ、と市当局、バス会社関係者、旅行関係業者、学識経験者、自然保護団体代表、一般市民らで「函館山登山道交通渋滞解消策検討協議会」が、つくられ、これまで会合を2回開き、先般の6月5日には、まずは当面実現可能なソフト面での対策を協議する方向になったが、次善の策すら、おいそれと出てこない様子にある。協議会ということからか、周遊道路や山頂における大型駐車場整備などハード面での問題に対しては協議会としての見解を示さないことなども打ち出し、では早急に、シャトル方式や回転方式を徹底論議するのかと言えば、これもハッキリせず、どうもピリッとしたところがない。

 勢い、先に市当局は「シャトルバス運行方式」を示したが、バス業界や観光・旅行業界の大反対で吹き飛んだ格好にあり、一方でバス業者(協会)が対案として出してきている「回転方式」(観光バスが山頂で客を降ろし、いったん下山し、客の下山時に山へ迎えに行く)も今持って、麓などでのバスの駐車場問題等々から実現の見通しが立っていない。

 そんな中で、市交通局の労組は、危機感を強め、この際は登山車両の総量規制が必要との認識から、これを求める要望書を市長や道警函館西警察署長に提出する動きにもなっている(6月8日)。

 とにかく、事態は深刻で、難題をなんとかクリアーし、また利害が大きいならなんとしても調整するなどしての事態解消が待ったなしとなっている。



中日本エアライン、今度は山形線就航!季節運航で、週4往復。
先般はHAC就航も加わり、一段と拡充進む函館の空の便

 福島線などを季節運航し、函館に乗り入れているNAL中日本エアラインが、今度は新しく函館ー山形線を開設、6月1日から運航スタートとなった。1日には、函館空港で関係者が出席して初便の出発式などが行われた。
 山形線は、10月までの季節運航で、月・水・木・土の週4往復。

 一方で、同エアラインの函館ー庄内(山形)線(火・金・日の週3往復、10月まで)も6月から今年のスタートとなり、これによって函館と山形県をつなぐ航空路は言うならば、毎日運行されている格好になった。

 また、同エアラインの今年の函館ー富山線も6月1日からスタートを切り(10月まで毎日運行)、同エアラインの函館発着便は福島、庄内、富山、山形と4路線を数えるまでに発展している。

 函館空港では、先にHAC北海道エアシステムの新千歳線、旭川線が就航し、また7月からは釧路線の就航も予定されており、道内外を結ぶ空路が一段と充実してきている。



異彩を放つヨーロピアン・スタイルの装い・外観!
「ザ・ベルクラシック函館」6月20日待望・期待のオープン


チャペル棟も備え、五稜郭・本町の新名所になることうけあい〜

 「冠婚葬祭♪ベルコ♪」のコマーシャルで知られる冠婚葬祭の最大手、ベルコ(本社・兵庫県西宮市)が、函館の新しい都心の装いを見せる五稜郭・本町地区の目抜き通り、道銀・住生ビル斜め向かいに(市内梁川町4番11号)、建設中の道南最大規模の結婚式場施設「ザ・ベルクラシック函館」が、その全貌・外観を現し、関心を集めている。

「ヨーロピアンスタイルのグレイシィアスステージの誕生」というフレーズの如く、これまでの五稜郭・本町界隈には見られない、チャペル棟も備えた極めてユニーク、クラシックな建物が出現し、異彩を放っている。40席のティールーム、80席の「ポロネディブォーノ」という名のイタリアン・レストランも開設され、一般開放されることになっており、6月20日(土)のオープンが待望されている。

   ☆   ☆   ☆

 この「ザ・ベルクラシック函館」は、冠婚葬祭のベルコが、国鉄清算事業団から買収した旧国鉄官舎跡地約8,090平方メートル(約2,450坪)を敷地として昨年来から建設を進めているもの。建物は地下1階地上4階建てで、延べ約7千平方メートル以上。上なら見るとU字型で、神式の式場として独立型のチャペル棟、レストラン棟などがメーン道路側(旧市電通り)に配される造りになっている。U字型の中に中庭が設けられ、屋外での披露宴も出来るというなかなかのスタイルだ。
「ヨーロピアンスタイルのグレイシィアスステージ」というだけあって、なかなかの装いを見せており、ビルといえば銀行や生保・損保のいわゆるオフィス・テナントビルが目立つだけという中で、ひときわ異彩を放つクラシックな建物がお目見えしてきている。チャペル棟がある五稜郭・本町で名だたる施設・新名所になることうけあいの建物誕生となっている。

 1階にフロント、ロビー、コスチュームサロン、ブライダルサロン、ティールーム、レストラン、2階に着付室、美容室、写場、VIPルーム、挙式場、3〜4階に中宴会場と大宴会場、等々といった内容で、大ホールでは400名以上の披露宴が出来る。

 土・日は婚礼に当てられるが、営業内容として婚礼のほかに、各種宴会、パーティー、忘新年会、講演会、会議貸館などの営業も展開され、婚礼については少なくとも年間300組くらいは確保したいとの意向を示している(ザ・ベルクラシック関係者)。婚礼につては当然、すでに予約センターが開設済みで、各種オープン特別プラン・企画など用意され、受け付けられている。

 約150台収容の駐車場も備えられ、一般開放ということで、40席のティールーム、80席のレストラン「ポロネディブォーノ」が利用できるようになっている。これら開放的施設も備え、場所は新都心のど真ん中で文句なしの好立地。6月20日に迫ったオープンが大いに期待されている。

 なお、函館のベルコでは、広く承知のように、市内田家町で「函館シティホール」という名の近代的な葬儀場が開設・運営しており、極めて好評を博している。
 ベルコによると、「ザ・ベルクラシック函館」のオープン後は、従来の市内桔梗町の結婚式場は閉鎖し、ベルクラシック1カ所で行われるという。



さいかデパート、1階の半分を使い6店舗で営業を継続。
核店舗のそうご電器、ラルズは通告通り5月末で閉鎖・撤退

実質的に死に体同然ながら、向こう2カ月間、なんとか耐え忍び、
ラルズの再出店含め、そうご電器跡の核店舗導入に再生の望み託す

 さいかデパートの存続問題は、27日の同デパート協同組合の総会、函館市(商工観光部)や函館商工会議所も同行してのそうご電器とラルズ両本社(札幌)への要請と慌ただしい動きを見せたが、先の通告通りに、そうご電器とラルズの両さいか店とも5月末を持って閉鎖することが正式決定する一方で、撤退のそうご電器の所有スペースを除く1階の160坪に化粧品店、陶器店、百円均一、一部リフォーム、プリクラなどの計6店を配する格好で営業を継続し、向こう2カ月間を耐え忍び、この間に核店舗の導入に全力を投入することになった。同組合の近藤理事長ら3役が29日午後3時半から商工会議所で記者会見して明らかにした。

 そうご電器、ラルズの閉鎖はじめ、他一時休止の店舗が12を数え、これまでの20店舗から一気に6店舗くらいになるが営業を続行、「なんとしても、さいかの火を消さなでがんばる」(近藤純悦理事長)として、この1階部分必守の格好で6月〜7月一杯を乗り切り、この間に、そうご電器撤退の空きスペースに新たな核店舗の導入を図る方向付けとなったものだ。

「ラルズにあっては、1〜2階のそうご電器の跡(そうご電器自らがフロアの所有権者)が埋まれば再度出店するとし、また自らがそうご電器の跡に核店舗として入ることを検討したい。ついてはさいかの協同組合が仲立ちしてテナント料のことなど含めて努力してほしい」との意向が示されたということで、組合としてはこれに切なる望みを託している様子だ。

 デパートというか、商業ビルの生命線ともいうべき1階部分で、半分のスペースを使って営業が行われ、ほか上階部分は一部店舗があるが営業を休止し、そのほとんどが空きスペースといった格好のさいかデパートとなるわけで、実質的には死に体同然と言えなくもなく、2カ月後に核店舗の導入がなるかどうかが再生、存続を左右する様相だが、前途は予断を許さないー。

大門のど真ん中で全館閉鎖でもなったら影響は計り知れないとして、
とにもかくにもこの場は「火を消さないようにする」との意向強く働く

 今回のさいかデパートの問題については、函館市はじめ、函館商工会議所、同地区の都心商店街組合が、もしも、さいかが全館閉館などとなったら、駅前・大門地区のど真ん中にさいかが位置しているだけに街全体に及ぼす影響は計り知れないとして非常なる懸念を持ったようで、このような背景もあって、一気に2つの核店舗が閉鎖し、がら空きのような状態になっても、なんとかかんとか店を開け、ひとまずは「さいかの火を消さないようにする」と相成ったようだ。



函館進出の化粧品メーカー・シーエーシーの工場・物流部門が稼働!
期待の「CAC化粧品」製造部門の本格操業は今秋10〜11月に

 化粧品メーカーの函館臨空工業団地への進出として期待を集めている(株)シーエーシー(本社・千葉県流山市、山田光代社長)の函館工場施設が完成し、まずは物流機能部門が動き出している。先般(5月9日に)「出荷式」が行われ稼働したもので、引き続いて今後、製造プラントの導入を軸とする製造ラインの建設が進められ、今秋10〜11月には化粧品の製造・操業が本格的に始まる段取りになっている。

 シーエーシーは、「CAC化粧品」で知られる新興化粧品メーカーで、販売会社を(株)CACジャパン(本社・東京)とし、道内では山田社長の出身地である桧山管内乙部町に工場を持ち、これらを踏まえて、函館市の熱心な企業誘致の結果、函館進出を決定した。

 乙部町の工場が能力的に限界にきていること、同社として新製品の開発などをもとに製品の多様化を推進することからも、最新の大型工場が必要と判断し、函館の臨空工業団地への進出となった。

 敷地延べ約2万余平方メートルに、RC造り2階建て(一部3階建て)、4棟からなる延べ約1万平方メートルの工場建設となっている。総事業費約50億円内外といわれる函館工場建設で、函館初の大規模な化粧品メーカーの誕生として大いなる期待を担っている。




来函観光客、不況の中で健闘し、昨年度は過去最高の530万人!
格安・激安ツアー拡充し、冬期観光もさらに定着

道内は札幌は別格として、小樽600万人、函館530万人

 昨年度(97.4〜98.3)に函館市を訪れた観光客は、前年度より1.5%、約7万6千人増の約530万2千人で過去最高になった。
 激安ツアーなどで不況下にもかかわらず健闘し、4年連続の伸びとなったが、景気低迷の影響は観光客の消費の面で影を落としており、財布のひもは固く、消費は伸びず、観光関連業の収益は思わしくない側面をみせている。

 前年比増になった要因としては、庄内、秋田など新航空路線の開設など航空機利用客の好調、乗用車などによる個人、グループ旅行の増加、冬期観光がさらに定着してきた、格安・激安ツアーの拡充、などを市商工観光部では挙げている。

 年間を通じては、昨年の場合、8月の天候不順などで夏場はあまりよくなかったが、下期(10月〜3月)が約6.2%、約8万7千人も増加したことが大きい。
 交通機関別では、JRが4.3%も減少した以外はバス、航空機、乗用車などいずれも4%台の伸びをみせた。

   ☆   ☆   ☆

 北海道観光全体をみると、札幌観光が断然トップであり、他の都市で多いのは小樽観光で、この方は同市観光課のまとめだと、昨年度の入り込み数は606万4千人に達している。小樽の場合、昨年600万人の大台に乗った大きな要因には例の米空母・インディペンデンス寄港があり、この際約36万人も訪れて大変な話題になった。
 札幌は別格として、函館は小樽に次いで観光客が多い都市になっているわけで、すなわち小樽600万人、函館530万人といったところになっている。



不況下の中で堅調に推移する主要ホテルの宿泊客数!
「不況に強い函館観光」になるかどうか、これからが正念場

 函館地区は、道内他地区と同様に一段と不況を強めているが、主要ホテルの宿泊客数だけは健闘し、一筋の光明ともなっている。

 地域経済状況に大きなウエイトを占める消費の落ち込みは未曾有のものがあり、百貨店・スーパーなどの大型小売店の売上高、また自動車の新車販売など昨年4月の消費税アップ以来、連続して前年同月比落ち込み、深刻な様相にもある。最近では水産加工品の売上高も減少し、一方で住宅建設も不振が続いている。

 このような中で、がんばっているのは函館市内の主要ホテルの宿泊客の数で、昨年8月から10月まで肝心の観光シーズン本番では連続して減少したが、その後は堅調。昨年11月に10%近く増加したのを皮切りに、ベースの低い冬場であったが3月まで連続して前年同月比上回り、4月〜5月の観光シーズン入りとなっても堅調に推移している。

 これには、不況の浸透、長期化から逆に国内の格安ツアー・北海道観光指向になっているようで、このことは一見関係なさそうに見えるが、中学・高校の修学旅行にも表れているほど。今年、湯の川温泉に宿泊する修学旅行生が前年よりも1万7千人以上多い12万4千人余りになるようでもあり、ここ7年くらい昨年までの減少傾向に歯止めがかかる様子にもなっている。

 観光は、函館にとって今や最重要産業化しており、宿泊客数の堅調は中身に若干問題が指摘されるものの、全体的な不況色の中でせめても救いになっている。観光シーズンはこれからが本番、「不況に強い函館観光」になるかどうか正念場にはなるがー。



函館ーユジノサハリンスク定期便、昨年度実績
約6千7百人、搭乗率70.8%でともに過去最高


 36人乗りの「アントノフ24」機を週に夏季3往復、冬季2往復を飛ばしている函館ーユジノサハリンスク定期便が、昨年度(97年)実績で過去最高の6,733人を記録、搭乗率70.8%の好実績となった。

 旅客数、搭乗率ともに開設4年目にして最高の実績となったわけで、今後、サハリン沖油田開発の本格化へ向けての人の往来や、函館市とユジノ市との姉妹都市提携1周年記念行事などの交流、等からさらに少しずつ増えるものと期待されている。

 旅客数の内訳をみると、日本人の利用が全体の64.7%の4,355人、米国、ロシアなどの外国人が35.3%の2,378人で、前年比約30%と大きく伸びた。サハリン沖の油田開発関連での人的往来が増加に表れた。
 日本人の60%はビジネス客、25%が観光客、約15%が公務や研究目的など。
 月別では、やはり夏季の8月がもっとも多く、搭乗率84.3%の高率。一方で1〜3の冬季は平均60%台となった。 



函館市産業支援センターのインキュベータルーム、同ファクトリー各4室、
両賃貸施設の入居使用者を募集

 先般完成した函館市産業支援センター(市内桔梗町・テクノパーク内)にはインキュベータルームとインキュベータファクトリーの賃貸施設を備え、地元企業の高度研究開発支援や起業化、育成などを全面に打ち出しているが、市商工観光部のテクノポリス推進室振興課テクノポリス係では、5月26日から6月25日までの1カ月にわたって、両賃貸施設(各4室)の入居者を募集する。

 インキュベータルームは4室で、情報処理サービス業やソフトウェア業、デザイン業などが対象。1室50平方メートルで、使用料1室当たり月94,500円。

 インキュベータファクトリーも4室で、対象は機械製造業、食品加工業など。1室97平方メートルでえ、1室当たり月52,500円。

 詳細・問い合わせ・申し込みなどは上記テクノポリス係。
 電話21-3316、FAX27-0460、Eメールはkeizai@hakodate.or.jp



駅前・大門の商店街組合/空店舗対策を最優先、
五稜郭・本町の商店街組合/新理事長に「メガネのニッタ」の新田社長

 駅前・大門地区の函館都心商店街振興組合(138店)と五稜郭・本町地区の五稜郭商店街振興組合(168店)の通常総会が、20日に開かれ、双方とも今年度の事業計画などを決定した。

 そして、都心商店街の方では課題の空店舗対策に最優先で取り組むことを決める一方、五稜郭の方では今春3月一杯で本町の函館本店を閉めた山竹鈴木商店の鈴木慎太郎社長に代わって、新会長にメガネのニッタの新田光一社長を新理事長に選任した。



誘致宣伝隊・首都圏中心にローラー作戦、台湾は旅行企画担当者を招請
函館国際観光協会・通常総会開く/5個人・3団体を表彰

 来函観光客530万人の函館観光の中軸団体である函館国際観光協会(会長・沼崎弥太郎函館商工会議所副会頭、会員数512)の平成10年度通常総会が、5月22日午後4時から函館国際ホテルで開かれ、今年度の事業計画などを決めるとともに、5個人、3団体を観光表彰した。

 総会ではまず沼崎会長(写真)が次のようにあいさつした。
「先日、昨年度の函館観光の入り込み客数が発表され、微増ではあるが、不景気の中で530万人と史上最高になった。これは皆様方のご努力によるものであり、観光客1人当たりの平均消費額が515円増の2万6,282円ということで、総額にすると1,393億4千万円になり、波及効果はさらに大きいものがある。函館市全体の工業出荷額が約2,700億円で、基幹産業の水産加工が480億円ということからみても、相当なものになっている。このところは冬場の下期も伸びてきているが、まだ、上期とは大きな差があり、これからも通念観光に力を入れ、身のある受け入れ体制の充実に努めたい」

 この後、沼崎会長が議長という形で、杉野専務理事が平成9年度の事業報告・決算はじめ、同10年度の事業計画、役員補充などの議案を報告・説明、全会一致で了承された。10年度の事業計画の中では、誘致宣伝で特に今年度は首都圏を最重点地、中心にしてこまめにローラー作戦を展開する、昨年度から積極的に始めた台湾からの観光客誘致に関し、台湾各地の旅行企画担当者を招請することなどが報告された。

 観光表彰では、観光事業優良従業員として、次の5人に表彰状、
▽木村朋希さん(五稜郭タワー(株)企画係長)
▽大本謙治さん(函館山ロープウェイ(株)調理課長)
▽住吉博之さん((株)魚長食品常務)
▽三浦良一さん((株)マルカツ興産はこだて明治館店長)
▽笠井久美子さん((株)マルカツ興産はこだて明治館内メモル8088函館西波止場ストレイジ店長)

 また、観光表彰団体として、観光地の清掃活動や植樹・造園に多大な貢献をした次の3団体に感謝状が贈られた。
▽天理教北海道教区函館支部
▽上湯川町松聖クラブ
▽函館海峡ライオンズクラブ

 総会の後、夕刻からは同ホテル内で恒例の懇親会も開かれた。



道南地方の高額納税者は3税務署管内合わせてバブル期半分以下の211人。
例によって半分以上が開業医ら医療関係者

トップは眼科医の江口甲一郎さんでただ一人1億円超。

 97年の所得税高額納税者(納税額1千万円以上)、いわゆる長者番付が18日に公示されたが、道南地方では函館、八雲、江差の3税務署管内会わせて、高額納税者は前年比14人減の211人となり、高額納税者という制度になった83年以来最少となった。
 3管内の内訳は、函館税務署が183人(前年198人)、八雲15人(同14人)、江差13人(同13人)となり、1億円超は前年の4人から1人だけで、函館の眼科医、江口甲一郎さんが1億471万4千円の納税額となった。

 職業別では、相も変わらず開業医、勤務医、医療法人役員などの病院・医療関係者が大半を占め、前年比8人減となったものの最も多く110人で、半分以上を占めている。

 函館で、江口さん以下は、2位が開業医の吉田玄雄で9,638万3千円、3位が無職の水島アサさん9,277万4千円で、飛び抜けたベスト3となっている。以下、3税務署管内の上位ランクは次の通り。

【函館税務署管内】(1)江口甲一郎(開業医)(2)吉田玄雄(開業医)(3)水島マサ(無職)(4)渡辺昌美(開業医)6,395万円(5)鈴木枝美(無職)5,781万円
(6)高橋秀一(開業医)5,548万円(7)杉澤光雄(会社役員)5,240万円(8)平田輝夫(開業医)5,135万円(9)斉藤修(医療法人役員)4,993万円(10)大北健雄(開業医)4,686万円

【八雲税務署管内】(1)島田智剛(漁業)2,200万円(2)黒坂清一(会社役員)(3)菊地武男(漁業)

【江差税務署管内】(1)経田吉郎(開業医)2,366万円(2)坂口和彦(開業医)(3)鳴海旦(会社役員)

 なお、高額納税者数の過去最多は、バブル期の90年の460人。



雪祭りに匹敵するほどに発展したYOSAKOIソーラン!
観客数延べ180万7千人。不況下、経済波及効果も多大!

函館・道南から参加の25チームも存分に踊りまくる!
「リオのカーニバルに匹敵する世界規模の祭りを目指す」

 北海道の若者が結集する超大型祭典に発展し、6月3日に開幕した第7回YOSAKOIソーラン祭りが、7日をもって大盛況のうちに5日間の幕を閉じた。6・7日には大通りパレードが繰り広げられ、好天気にも恵まれて札幌は熱気と躍動に包まれた。函館市はじめ道南の町村からの参加も年々多くなり、今年は道南から25チームも参加、道都・札幌で存分に踊りまくった。
 観客数は、組織委員会の発表で5日間延べ180万7千人に達し、予想の160万人を大きく突破、さっぽろ雪まつり(200万7千人)に匹敵する大型イベントの発展してきた。

 YOSAKOIソーランは、1992年生まれで、今年で7年目。最初たった10チーム、1千人の参加、20万人の見物客でスターとしたこの祭りは、今やすでに全道212市町村から過半数以上が参加し、今年は道外からの参加者も入れてなんと280チームが参加した。道内関係は、141市町村から164チームが参加し、このうち札幌が103チームとされ、道内外計280チーム、人員では約2万9千人というからすごい。昨年の183チームを大きく上回っている。祭りパレード見物のための桟敷席(約4,500席分)も設置され、1席2千円で売り出されたほどで、見物人を入れると、約160万人もの人出とされたが、実際はこの予想を大きく上回り、一気に180万人を突破した。不況下、経済波及効果も絶大になってきた。

 関係者間では、すでにこの先、「リオのカーニバルに匹敵する世界規模の祭りを目指す」と鼻息も荒い。

 函館・道南でも若い人たちの間でも、このYOSAKOIソーランに対する関心は年々高まり、大変なものになった。まして、昨年の第6回祭典で、函館の「躍魂いさり火」チームと七飯町の「YOSAKOIあかまつ華舞樹」チームが総合賞に輝き、また乙部の「館の岬」チームが部門賞を獲得したことなどが大きな刺激になった様子。今年は一気に25チームもの参加になった。